概要
基本的な流れは元ネタとほとんど変わらないが、この作品の特徴は、「象くらいある蟋蟀」「七千万段ある石段」などスケールがやたらとデカくなったり、「この門の近所へはマジでビックリするくらい足ぶみをしない事になってしまった」などやたらと修飾語が付け足されたりしており、それらが原作の雰囲気や文体をほぼ残しつつ、ぶっ飛んだインパクトのある作品になっている。
登場人物
主要人物
- 下人
本作の主人公。四五日前にクソ強い主人から暇を出し倒され、クソデカい羅生門の完全な真下で途方に暮れまくっていた。腰には白いミスリル鋼の芸術品のように美しい色をした、世界最高の名刀と謳われる聖柄の大太刀を提げている。七十二時間呼吸をしなくても平気だったり、大梯子から三千里(約一万二千メートル)上へ飛び上ったりと、エゲツないくらい高い身体能力の持ち主。
- 老婆
檜皮色のきったねえ着物を着た、ノミのように背の低い、ナナフシのように痩せこけた、白銀髪頭の、豆猿のような老婆。クソデカい羅生門で超ビッグ死骸の髪から巨大鬘を作ろうとしている最低最悪醜悪人間。右の手に持った最高級松の巨大木片には、世界すら灼く業火をともしている。神速で下人から逃亡しようとするも、下人の馬鹿力の前には無力だった。
その他
- 羅生門
本作の舞台。クソデカい。完全修理されずにドン引きするくらい荒れ果てた結果、クソヤバい狐狸や世界最強の盗人が6万人も棲みつき、挙げ句の果てにはマジで悲しくなっちゃうくらい全然引取り手のないきったない死人を、この門へ猛ダッシュで持って来て、超スピードで棄てて行くと云う習慣さえ出来てしまう。