「いま僕の目の前にいるのは、僕が愛し憧れた日々樹渉だ」
「それこそが、愛こそが答えです。私はあなたを愛しているから、今後も一緒にいます」
二人共3年生であり、fineという同じアイドルユニットに所属している。
身長は「!」までは二人とも179cm、「!!」からは渉が180cmに伸びて1cm差となった。
生徒会長である英智と、その彼を「皇帝陛下」と呼び慕う渉の関係は傍から見ると少し奇妙だが、それも信頼の証の一つであろう。
アプリリリース前からメインライター日日日のツイートより
「渉くんは演劇部の後輩と絡むことがおおく、同じユニットの生徒会長のことを「英智」と珍しく下の名前呼び捨てで特別に親しげです。でもまぁ、誰に対しても気さくにガンガンいきますよ変態仮面は」
と解説されており、特別親しい仲だと知らされていた。
渉と英智の関係の変遷の簡略は、fine ではなく英智に興味が向いている(フラワーフェス)→英智は悪では無い、まだまだ見届ける(メンスト)→どこまでも見届ける、お姫様抱っこは役得(サーカス)→渉の等身大人形を自分へのプレゼントかなと喜ぶ英智に、嬉しくなる渉。二人きりで相合傘をして帰る2人(マグノリア)→英智と寄り添うと決めた、英智が現実が夢よりも美しいと教えてくれた、共に歩いてくれるのはあなただけ(七夕)→飽きられられない様に頑張ります!(レストラン)→英智は英智だというだけで百点満点(サマーバカンス)→新しい芸は真っ先に英智に見せる。fineは最高の環境です(アクアリウム)→花火よりダイヤモンドな人生を。私は今幸せです!(喧嘩祭)→ここは地上の楽園です(ダンスフロア)→深い尊敬(星夜祭)→英智の残り香が分かる。私以外のおもちゃで遊ばないでください(ノエル)→英智が必死にこの世に止めてくれた(怪盗)→ただの日々樹渉としてfineではないただの英智とステージに立ちたいと手を取る(ダイナーライブ)→居場所はfine(雛鳥)→「君が桃から生まれた桃太郎でも竹から生まれたかぐや姫でも、どこかの馬の骨から生まれた名無しの権兵衛でもいいよ。何でもいいし、どうでもいい──いま僕の目の前にいるのは、僕が愛し憧れた日々樹渉だ」「愛こそが答えです。私はあなたを愛しているから、今後も一緒にいます」(EP.Linkシンフォニア)
となっている。
これから時系列でストーリー別に詳しく2人のこれまでを紹介していこうと思う。
⭐︎ストーリー、小説、アニメ、舞台のネタバレや描写を含むので注意してください。
ストーリー毎の想いの変遷
追憶 集いし三人の魔法使い
渉が英智のことを認識したストーリー。英智が学院の革命を成し遂げる話。「名前を呼んでくれた…」等英智から渉への強い憧れや希望が詰め込まれたストーリーであった。他人の名前を覚えない渉が英智の名前を覚えている、ということから渉→英智の興味が出たこともわかる話であった。そして、最後の舞台の幕が閉まったあと2人に衝撃的なことが起きるわけだが…。気になった方には、その様子を英智目線で鮮やかに描いた小説第2巻「革命児の凱歌」書き下ろしストーリー「daydream」をぜひ読んで頂きたい。
幕開け!夢ノ咲サーカス
サーカスの演目中、よろめいて綱から落ちそうになってしまった英智の腕を渉が掴む。「君なら掴んでくれると思ったよ」「君はこんな表情もできたんだね」と英智から渉への興味関心の深さが窺えるイベントである。その後、渉は英智をお姫様抱っこして地上に舞い降りる…という話であった。ちなみに舞台上での出来事である。
あんさんぶるスターズ始まって2回目のイベントでいきなり渉が英智の手を掴む衝撃のスチルが登場。あんスタ界の最初の映り込みの伝説を作った。また、この話は公式コミカライズ「ready for star」により漫画化されたことで「お姫様抱っこ」が目視で確認できるようになった。
交響*祝福のマグノリア
相合傘をして結婚式場の下見をしに行く2人がスチルとなった。英智の体調を気遣う渉に、せっかく2人きりなのだから2人で歩いて帰りたいと言う英智。渉の等身大人形という誰もがいらないと気持ち悪がるものを自分へのプレゼントなら嬉しい、と喜ぶ英智に、どれだけ私を喜ばせるのがお上手かと渉が嬉しくなったシーンもあった。渉の等身大人形は、大切に生徒会室の英智の椅子に座らされたあと、英智がよいしょよいしょ、と自宅まで持って帰ったようだ。
演舞 天の川にかける思い
Valkyrieとの対戦後、屋上で1人彼らの演技を振り返っていた英智に渉が迎えに来るシーンからエピローグが始まる。「こんな吹きっさらしで汗も拭かずにいたら風邪を引きますよ?」と何も言わず毛布を持ってくるその姿は理想の彼氏であった。
素晴らしいライブに興奮しきった英智は舌舐めずりをしながら「僕の渉!もっと、もっともっと堪能しなくっちゃあ!」と言い放つ。その後疲れて渉の肩に寄り掛かった英智は本心を吐露する。「昔から君が、君たちが羨ましくて仕方がないんだよ…」と呟く英智に私たちも貴方のことが恐ろしくて愛おしい、と返す渉。そのまま寝てしまった英智に、「自分の足で、おうちに帰りましょう。ともに歩いてくれるのではなかったのですか、あなただけは」「夢よりもよほど美しい現実が…いつだってこの世界には広がっているのにね。それを教えてくれたのも、あなたでしょう?」と囁きかける渉で物語は幕を閉じた。
スカウト!夢ノ咲レストラン
神秘性を保つため他人の前でご飯を食べない渉が英智をご飯に誘っている、という実は凄いことをしているストーリー。給士していても、別の場所にいてもお互いのことを考えていることがわかって大変可愛らしい内容となっている。飽きられないように頑張ります!と言う渉もいた。
灼熱!南国景色とサマーバカンス
渉による桃李への指導を羨ましがり、僕には助言はないのかと聞くと、渉はそんな質問をする向上心があるところを含めて、英智は英智だから英智というだけで百点満点だと言った。
そして、英智も渉に肯定されると息ができると口にする。
また、薫と初めて話してみている渉にはおや、浮気かい?と声をかけてみたり、いつも渉に起こされているから寝顔を見たい、ドッキリをして仕返ししたい、と言ったりして、無邪気にじゃれていた。
ドロップ 遠い海とアクアリウム
零に、渉は英智の財布の紐だと思われているそうだ。確かに私がねだればちいさな国くらい買い与えてくれそうですが…と答える渉もいた。ちなみに、渉が新しい芸を習得した際に1番に見せるのは英智であると明かされたのはこのストーリーである。
決別!思い出と喧嘩祭
敬人に嫉妬し一方的なライバル意識を持つ渉や、渉の独占欲等を垣間見ることができるドキドキする話であった。花火を綺麗だと言う英智に「花火よりダイヤモンドな人生を。私は今幸せです!」と返すシーンもあった。
スカウト!ダンスフロア
クラスで創作ダンスを披露することになった桃李に、英智は公園で遊ぶことを提案する。特殊な生まれのため「子どもらしい遊び」ができていなかった彼らが目一杯遊ぶという心温まるストーリーであった。渉が英智に「ここは地上の楽園です!」と言うシーンもあった。みんなでカラオケに行くシーンでは2人で仲良くメニューを見ていた。
弓弦に「いつものように世界でふたりきりみたいなムードを醸しだしているところ恐縮ではございますが…」というツッコミを入れられているシーンも。
採光!瞬きの星夜祭
渉が英智を白薔薇に例えたストーリー。英智はこの時貰った白薔薇に「深い尊敬」の花言葉が込められていると解釈したが、果たしてその真相は…。ちなみにその時のカードは渉が3本持った薔薇の中で白薔薇にのみ口付けているイラストだった。
ノエル*天使たちのスターライトフェスティバル
入院中、街がクリスマスで浮かれるなか生死を彷徨っている英智のもとに、2年生の渉が訪れる。親しげに「英智」と呼ぶ渉に、日々樹くんが僕を呼び捨て?と戸惑いつつもときめく英智。「お手をどうぞ、英智」と手を差し出して英智を連れ出し、聖夜の夜空を舞うという美しい一場面が描かれた。驚きすぎて何度心停止したとしても「そのたびに魔法のキッスで復活させてあげますけどね~!」と得意気な渉もいた。
全てが夢なのか現実と入り混じったものなのかは分からないが、今やそんなかつての英智の夢は美しい現実となったと示された、fineの絆の深まる温かなストーリーであった。
渉を見ているだけで愛おしくなってくるだろう?と英智が桃李に同意を求めるも、あっさり否定される場面もあった。
対決!華麗なる怪盗VS探偵団
謎ときと同時に、本当の渉とは?を探るストーリー。エピローグで英智が渉を必死にこの世に繋ぎ留めてくれた、と渉が一筋の涙を流しながら語ったシーンは必見。
リバイバル 一夢のダイナーライブ
臨時ユニット「ナイトキラーズ」を再結成してジャンクフード店でライブを開く英智と戦うことにした渉は臨時ユニット「トロイメライ」を結成。が、渉の手により戦うことなく一緒にライブをすることになった。その真相は、半分は自分の為でありすこし自分の我が儘を叶えたくなった、fineでも五奇人でもない、なんでもない個人としての「日々樹渉」として「天祥院英智」と同じステージに立ってみたかったからだった。「もちろんついてきてくれるよね、渉?」と聞く英智に「フフフ、愚問ですね!寄り添いますよ……♪この現実こそが何より美しいのだと貴方が教えてくれたのでしょう?」と言う渉。幸せそうで何よりである。
EP.link ここからはじまるシンフォニア
あんさんぶるスターズ!最後のイベントであるこのストーリーでは、ついに渉の進路について語られた。卒業後の話である。
渉が劇団のオーディションを受けていることを知った英智は、渉が演劇の道を選んだと思いこみ、2人はすれ違ってしまう。
夜、学校の屋上で1人物思いにふけっている英智に「あなたは酷いひとですね。こんなに気を持たせておいて、私の以外の事を考えているのでしょう?」と声をかける渉。英智は意を決して渉に直接卒業後はどうするつもりなのか尋ねるが…。
「僕に寄り添うふりをして、僕の願いを叶えるふりをして、君はいちばん効果的なタイミングで僕を裏切る準備をしてきた、これが君の復讐だったのかな?」と尋ねる英智に「それがあなたの解釈ですか?とても残念です」と渉は口にした。
渉は傅きながら英智へ仮面を差し出す。もう一度考え直すチャンスを与えると渉は言った。君の大事なコレクションだろう?と当惑する英智に「はい、これは私です。あなたに差し上げます」と、渉は一世一代の舞台を踏む。跪き自分の人生のすべてを捧げるその姿は正にプロポーズであった。
渉は英智の「本物」に、青い鳥になりたかったのだ。つむぎから強引に道化の役を奪うようにしてまで。自分の言葉で傷ついた様子の渉に、わけがわからない英智。
ライブの当日には、英智には渉が必要だから「日々樹先輩いかないで」と桃李も素直に抱きつく。ようやく渉の愛を受け止められた英智もまた「僕が愛し憧れた日々樹渉なら演劇とアイドルを両立出来ないわけがなかった」「君は己の人生を、すべてを僕に託した、ならば君の未来を決める権利は僕にある、僕は君にずっと一緒にアイドルをしてほしいからね」と続ける。fineはこれからも四人で活動を続けることになり、大団円を迎えた。
「君が桃から生まれた桃太郎でも竹から生まれたかぐや姫でも、どこかの馬の骨から生まれた名無しの権兵衛でもいいよ。何でもいいし、どうでもいい──いま僕の目の前にいるのは、僕が愛し憧れた日々樹渉だ」
「愛こそが答えです。私はあなたを愛しているから、今後も一緒にいます」
が彼らの結論であった。
春雷*謳歌のテンペスト
映り込みの次元を超えた伝説のスチルを誇るストーリー。手を繋ぎ優雅に踊る彼らがまさかの二視点で描かれた。もはやツーショットである。
2人で出社し、冒頭から「私の愛しいひと!」と好意を前面に出していた渉だったが、英智の「生まれてから一度も恋をしたことがない」発言に対して「え?それは本気で言ってます?英智?」と真顔になっていた。英智の一番大きな矢印が渉に向いていることを考えると、渉は英智からの思いが恋だと思っているのではないかと推測できる。とすると前述の「私の愛しいひと」の意味は…。
夜、渉が働きすぎの英智のもとへサプライズで「英智。……また居残りですか?」と会いに行くが英智には予測されていたようだ。人を驚かせることが三度の飯より好きな渉が「私の行動を完璧に予測してくれる、期待してくれている、理解してくれている――それだけで満たされます。正直、自分で意外なほどに」と発言。また英智が「この世の誰よりも、僕自身よりも信用しているし、君になら裏切られても構わないよ」と言うシーンもあった。「どんなに酷いことをされても平気さ、世間はこういう感情を愛と呼ぶのかな」と言う英智を赤ちゃんのようだと形容する渉。
その後も凄まじい会話や英智を目隠しして肩車する渉が居たりするのだが多すぎるので割愛。
ライブ前、渉が英智の手を取り踊り始める。なんの得にもならない、体力諸々先のことを考えると損でしかない…と頭では分かっていても魔法で接着されてしまったみたいにこの手が離せないと感じる英智。シェイクスピアのテンペストの風の精に準えて「君を自由にしてあげよう」という英智に「おやおや、囚われていたのは私の方ですか?」と言う渉。「互いに囚われているのさ、この嵐の中に」と返す怒涛のエピローグであった。
あんさんぶるスターズ!!メインストーリー「第二百七話 Moonlight」
英智と幼馴染みの敬人との会話で、予備の眼鏡を複数用意してないと落ち着かないという敬人に対し英智が「それ、何らかの依存症だよね」と指摘すると「貴様の日々樹依存症より何倍もマシだ」と返してくるシーンがあった。その後英智は依存症を否定する訳でもなく「ふふ、依存症呼ばわりかい、恋は病とは言うけどね…」と返している。
コラボイベント、中国版限定イベントにて
ボールルームとのコラボストーリー
無理をしようとする英智を気遣う渉、渉へ「君の腕の中で死ねるなら本望」と言う英智の、日日日によるフルボイスのシナリオが描かれた。
桃李にも、コラボ先のキャラクターにも「リーダーの人お前と踊りたそうな顔で、チラチラこちらを見ている」「ロン毛と手を繋いで踊る口実が欲しかったんでしょ、会長嬉しそうだもん」と冷やかされる程である。
夢100コラボ
どうやら渉は無自覚に時空を超えることも出来てしまうらしい。英智は出ていないにも関わらずヒロインの前でも渉は英智の話をし、この体験を英智に話したらどんな反応をするでしょう!と楽し気であった。紅茶はよく英智にせがまれるので…等英智の話ばかりしていた。
懐いてくれた王子に家来にしてやると言われても、私にはもうお仕えする方がいるので、とあっさり断って帰ってしまった。その時もちゃっかり「賢く気高いですが、すこしばかり子供っぽいところもあるお方です……⭐︎」と英智を褒めている。
Lost Legend
中国版あんさんぶるスターズ「偶像夢幻祭」限定ストーリーである。
もう卒業だから皇帝と道化の関係は終わりだね、と言う英智に、ちっとも終わらせる気はありませんよ!と渉が紅茶を淹れるシーンで始まった。
卒業すれば革命もきっと自分たちの歴史も忘れ去られるだろう、と言う英智に渉は演劇への協力を頼む。
あなたの物語も語りついで行きましょうと、魔王英智に魔法使いの渉を攫わせるという即興劇をすることになる。
魔法使いの渉を返してもらわないと困るだろう?と魔王を演じる英智。しかし、人質にとられた渉を、巻き込まれて成り行きで探しに来た真白友也と鬼龍紅郎と仁兎なずなは、英智が捕まえていてくれたほうが騒がしくなくて助かる、と言う。
皆の渉への評価が自分の思うものと違う、おかしい、と首をかしげる英智。せっかく私が出てきても英智しか喜んでくれませんね!と元気に現れる渉…という茶番であったが、二人にとっては意味のある演劇だったようだ。
その他ストーリー、他メディアにて
マネージメント機能による会話イベント
渉と英智は教室で交換ノートをやり取りしていることが判明した。
普段授業に出ない渉も英智からのノートを受け取るためなら、うきうきとした様子で授業に現れていた。内容は厳重に持ち帰ってじっくり渉が読むため他の生徒には知らされないが、交換ノートをしていることは公然のこととして皆に知られている。
一時のブームかもしれないけれど……と言う英智に、一時だなんてもったいない!お互いおじいちゃんになってペンが持てなくなるくらいまで続けましょう!と言う渉。英智も、長生き出来たら長寿の秘訣は交換ノートだって言うことにする、と答えるストーリーであり大変ラブラブであった。
誕生日のイベントコース
英智に新しいこの気球を貰ったのだと、朝から嬉しそうに自慢していた。また、英智は渉の誕生日プレゼントに何をあげるか前日までピラミッドにしようか、天空の城にしようか…などと頭を悩ませていたらしい。
春のあいさつ
夜に英智は「今日は渉が僕の家まで送ってくれるんだ、もしかして気球で送ってくれるのかな、楽しみだなあ♪」と言い、渉は「今日は英智を家まで送る予定でして♪ 気球で登場したら面白いと思いませんか?」と、何故か転校生にのろけてくる。
秋の挨拶では、「生徒会室に焼き芋を届けましょうか。英智にぜひ食べていただきたいですし♪」という渉がいる。
春の昼のボイス
春の昼のボイスでは「さくらの花びらでマジックを考え中です。部屋にこもりがちな英智にも春を感じてもらえるようにしたいですねぇ」と言っており、渉は春夏秋冬英智の喜ぶ顔が見たいようだ。
小説
メインライター日日日によるノベライズ、あんさんぶるスターズ!2 革命児の凱歌の、書き下ろし「daydream」に過去の対決が描かれている。
それによると、英智にとって渉は僕の憧れの英雄(アイドル)であり、称賛の嵐である。また渉の孤独も感じとっていたようだ。
最後の対決で、血を吐き倒れる英智を渉が抱きとめるシーンも衝撃的である。渉の腕の中で心の内を語る英智は、渉の顔を自分の血で汚してしまうことに「ごめんなさい、生まれてきてごめんなさい」とこぼすほどだった。
さらに4巻では、英智の手のひらに渉が口付ける場面もある。補足すると手のひらにキスをする意味は「懇願」である。
アニメ
2019年に放送されたアニメでは、尺の都合で原作の重要なシーンや台詞、キャラの関係性ががばっさりカットされていくなか英智と渉関連のシーンに関しては可能な限り入れられておりわりと丁寧に描かれている。
追加されたアニメオリジナル部としては、エレメントのエピソードで2年生の英智が、渉の声につられてうっかり演劇部室に入り込むというシーンが描かれている。覗くというよりも、もはや半身入り込んでおり、当然渉にも気づかれ声をかけられるが、足早に立ち去る。
その後、廊下で息を切らせる英智は、体調が悪くなったのかと視聴者を心配させたが、次に続く台詞は「日々樹くんと話しちゃった。まだドキドキしている」という、恋する乙女のようなものだったため、視聴者を驚かせた。「日々樹くん…きみの心に僕という存在を、刻み込んでみせるよ…」というオリジナルの台詞も追加されている。
雑誌・公式イベント
2016年4月の角川ビーズログ増刊号、雑誌ハッシュタグのインタビューによると英智にとってfineで一番色気のあるカラダをしているのは渉、と明かされた。
あんさんぶるスターズ!magazine vol.10 fine (電撃ムックシリーズ)で、渉が興味があるのは英智であると繰り返し主張している。
ま緑川光さんによるコメント「英智はfineのママ、パパは渉」という驚きの発言もある。
緑川光さんの同様の言葉は、あんさんぶるスターズ!の二周年イベントの夜の部の冒頭の挨拶でもされており、観客を沸かせた。村瀬歩さんは「fineのママ大好きな子供、姫宮桃李役の…」と挨拶を続け、仲の良いfineであった。
出演のない江口さんの代わりに、渉のグッズを持参していたのも緑川さんである。
また、中国版の周年記念メッセージにて緑川光さんは渉に対して「末永く一緒にいて、英智の事を支えて欲しい」とコメントしていた。
2019年アニメディア11月号『あんさんぶるスターズ!』記事では、天祥院英智役 緑川光さん、日々樹渉役 江口拓也さんの対談を掲載。「エレメント」編を振り返りながら、彼らの関係性や魅力について語っていただきました。皇帝と道化師と呼称される彼らに魅了された方は必読、とあった。
なぜ渉がfineに入ったか、江口さんの解釈として「今後どう生きていくかを考えたときに、英智と一緒にいる人生がいいな、と思ったのでしょうね」と語り、緑川さんもまた「英智、渉のこと好きすぎじゃない?恋する少女のよう」と称していた。
2018年春のログインボーナス
桜を見ている英智は儚げに見えるだろうが、あれは悪戯を考えている顔だと渉が得意げに転校生に教えてくれた。
親愛による会話
親愛レベル54の親しい夜の挨拶2では、渉は喉が渇くと英智のところに行き、静かな夜になると渉を呼びたがる英智が見られる。転校生はただ巻き込まれることとなる。
ホームの掛け合いボイス
あんさんぶるスターズ!のホーム画面において特定のキャラを2人並べると聞ける掛け合いがあった。現在は残念ながら聞けなくなってしまっている。内容は
■渉「英智、ご挨拶にどうぞ薔薇を。さらに鳩も出しましょう!」
英智「わぁっ、すごい!ふふ、渉の手品はいつ見ても楽しいね♪」
■渉「あなたに薔薇の花束を差し上げましょう!あなたの日々樹渉から、ささやかなプレゼントです☆」
英智「ありがとう、渉。僕からはそうだね……。お返しに黄色い薔薇を贈らせてもらうよ。あぁ、それに青い薔薇も一緒にね。」
■渉「ダンスでも披露いたしましょうか。リンボーダンス、ベリーダンス、それともファイアーダンス?お好きなものをどうぞ☆」
英智「渉ならどれも完璧にこなしてしまうんだろうね。でも、せっかくなら一緒に踊りたいし、ワルツでもどうだい?」
■英智「この前の舞台も素晴らしかったよ。ひとり三役だったのに、まさに変幻自在の演技だったね。」
渉「実は英智と右手の人を参考にさせていただいたのですよ。残るひとりは……。誰かは明かさないほうが面白そうですね。」
■英智「渉の芸のひとつくらい盗むことができると良いんだけどね。じっと目を凝らしたところで、タネも仕掛けも全くわからないよ。」
渉「フフフ、見破られてしまってはマジシャンの名折れですから。それに見破られてしまったら私。ショックで寝込むかもしれません。」
ホーム画面ボイス
あんさんぶるスターズ!!のホーム画面のボイスにより、渉の鳩が英智にモーニングコールしに来ていることが明かされた。また、「渉の新しい舞台は見逃したら後悔しそう」と渉の舞台に行きたがる英智を見ることもできる。
また渉は「カフェに新しいメニューが入った、せっかくだから英智を誘ってみましょう」といい相変わらず仲が良さそうである。
天祥院英智キャラストーリー2話
英智の提案により、fineで鬼ごっこをすることになったシーンから始まる。英智の体調や人数を考え、渉は缶蹴り鬼を提案。髪の毛から空き缶を出す渉に、「渉はいつも僕の望むものをくれるね」と満足げな英智。「えぇ、英智が望むものならなんだって出してみせましょう」と空き缶を出すだけでイチャイチャしていた。
その後缶蹴り鬼がスタートし咄嗟に10秒にも満たない時間で頭上の木に隠れた渉だったが
(英智〜私はここですよ〜、ほらほら見つけてご覧なさい〜⭐︎)という謎の念を送っていた。
見つかったあとも「おやおや、見つかってしまいましたか。もしかしてテレパシーでも伝わってしまったのでしょうか♪」「見つかったって言うのに、随分嬉しそうだねぇ。いや、見つけて欲しかったのかな?」と仲良く会話していた。こんな何でもない時間が何よりも愛おしいという英智の台詞で幕を閉じる、fineの、そして渉と英智の幸せなひと時を垣間見れるストーリーであった。
天祥院英智キャラストーリー3話
スバルとの会話であり直接渉が関わってくるわけではないが、ここで渉の寮の同室が判明する。会話中スバルに渉と同室なのが羨ましいとこぼしていた。
た。
その他
渉のスマホケース
渉のスマホケースは黄色と水色のグラデーションに白い羽が描かれた、英智への愛が詰まったデザイン。これがいわゆる匂わせというものなのだろう。スカウト!薔薇十字物語の渉の開花前、アミューズメント☆ネコとウサギのライブパーティーの渉の開花前イラストなどで確認できる。
渉の髪の毛
渉の髪の毛は五奇人時代は紫のグラデーションがかかっていた。fineに加入してからは英智の瞳の色のグラデーションになった。スカウト!エキセントリックの渉の立ち絵から確認できるように、本来渉の髪にはグラデーションがかかっておらず、白銀のような薄い水色一色であると推測される。髪の毛すらも英智に染まっている、ということなのかもしれない。
酉と卯
スカウト!十二支(後編)のカードにて渉は酉、英智は卯を担当した。そして、酉と卯は向かい干支である。向かい干支とは、十二支 (子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥)を円に並べたときに、自分の干支の向かい側・対角線にくる干支をさす言葉だ。この向かい干支にあたる人は自分の運命の人であり、カップルとしての相性は最高であるそうだ。