ストーリー
近江連理は鍵ノ森学舎の学院生。学院寮「エルデシュ」で過ごす春休み、新年度から学院へ入学する妹の小々路を迎えるために、寮生たちとエルデシュの大掃除を始めた連理は、屋根裏部屋で手帳と鍵を見つける。やがて小々路を加えてにぎやかな新学期が始まったが、連理の平穏な日常は少しずつ変化していく。
登場人物
- 近江連理(おうみ れんり)
本作の主人公。
北天寮第18寮 『めぶき荘』 に住む、年齢より落ち着いた面倒見のいいお兄ちゃん。
朝食を作り、ケンカを仲裁し、悩みを聞くといった寮長的なポジション。
困っている人を放っておけないタイプだが、踏み込まれたくないと思っていることに無理に踏み込んでいったりすることはない。
家事全般が得意で、趣味は日曜大工。
休日を利用して寮の庭で、のこぎりを引く音や釘を打つ音を響かせている。
- 近江 小々路(おうみ こころ)
声:桜あいね
連理の妹にして、健気でいつも笑顔な女の子。
長期の入院生活を終えて北天寮第18荘にやってきた。
寮のマスコット的存在として、連理はもちろん誰からも愛される存在である。
何事にもポジティブでみんなを元気づけてくれるその明るい姿は、退院したてとは思えないほど。
「お兄ちゃんの助けになりたい」 という一心から、料理を教わって覚えたりと逆にパワフルだったりもする。
- 月館 美紀(つきだて みのり)
声:春乃いろは
容姿端麗、成績優秀、運動神経も抜群と、優等生要素を完璧に備えた2年を代表する美少女。
だがその実体は、優等生とはかけ離れた、自由奔放で茶目っ気満載の女の子である。
その猫かぶりっぷりは寮のメンバーも感心するほどで、まるで別人のように見えるほど。
“友達” をとても大切にしていて、「友達になれない相手はいない」 と豪語するほどである。
- 白取 愛良(しらとり あいら)
声:愛風春榴
鍵ノ森学舎2年では美紀と並ぶ美人として有名。
外見を裏切らないクールな言動が、主に女子に人気。
ただ、本人的には人とのコミュニケーションが苦手で口数が少なくなっているだけだということは、寮のメンバー以外にはあまり知られていない。
連理とは1年の時から同じクラスであり、一緒に行動していることが多いため 「もしかして?」 と思われることも多いが、本人同士にそんな気持ちはまったく無い。
- 朱音 遥(あかね はるか)
声:卯衣
可愛らしさと大人っぽさを併せ持った先輩。
トレードマークは獣耳と尻尾。
ぽわぽわした外見に似合わず数学のエキスパートで、鍵ノ森学舎に研究室を持っているほど。
間違いなく天才であるはずなのだが、問題に対して決して答えを出してくれない。
スナック菓子が好きで、気が付くとポリポリかじっている。
そんな遥の健康を気遣って、連理は彼女のために毎日お弁当を作ってあげている。
寮では夜になると屋根裏部屋に上り、望遠鏡で空を眺めていることが多い。
- 美都場 奈緒(みつば なお)
声:SAKURA
入寮者数100名を超す南天寮第二荘 『湖水』 に住む女の子。
連理たちのクラスメイトでもある。
低めの身長と可愛らしい外見、トレードマークのリボンなどからマスコット的印象を与えがちだが、委員長気質のしっかり者。
1年の時から引き続き、クラス代表としてクルクル忙しくみんなの世話を焼いて回っている。
喋り口調のせいもあってカタブツという印象を与えがちだが、誰が相手でも柔軟に対応できる器の広さを持っている。