概要
斎森香乃子とは『わたしの幸せな結婚』の登場人物である。
小説版1巻で初登場。
人物
美世の継母であり香耶の実母。漫画版では香耶とよく似た容姿の美人。異能者ではない一般人。
真一と無理やり別れさせられ、彼と結婚した澄美のことを酷く恨んでおり、彼女が亡くなってからは美世に手を出すようになる。
美世を見下しており、娘・香耶には「美世より上でないといけない」と言い聞かせながら厳しく育てた。
小説版1巻
澄美が亡くなってしばらく後、斎森真一の後妻となる。その後、娘の香耶を授かる。
香耶に見鬼の才があったことから有頂天になり、美世を疎ましく思い始める。
過去、美世が澄美から受け継いだ形見等を勝手に処分し、それを問いただした幼い美世を「何ていやらしい子」と激高、仕置きと称し蔵に閉じ込め、美世を使用人以下の扱いに追いやる。
(この時美世を庇った使用人の花を解雇している。以降花は斎森家に近づくことも出来なかった)
真一が何も言わないのを良いことに、美世には使用人のように家事全般を言いつけたり虐待同然の折檻を繰り返した。
斎森家から追い出す形で美世を久堂家に嫁がせたが、予想に反し美世が久堂家から追い出されておらず、更に単身斎森家を訪れた清霞に「いずれ美世と結婚するつもりでいる事」と「美世にした仕打ちを把握している」と告げられる。それに伴い美世への心からの謝罪を要求され、内心戸惑う。
辰石実の策略により、美世を斎森家の蔵に閉じ込め、美世に久堂清霞との縁談を取りやめるよう香耶と共に脅迫、美世が気絶するほどの激しい暴行を加えた。
清霞に美世への暴行を知られ激しい怒りを露わにされると彼のあまりの威圧感に恐れをなした。
更に一連の騒動で斎森家は火災に見舞われ「全てはあの娘のせいだ!」と激高する。その後は香耶と一緒に辰石幸次に連れられ斎森家から脱出する。
斎森家が火災で焼失した後は、一連の騒動の責任を取るためとして
使用人の大半を解雇、真一と共に地方の別邸へ追いやられ、娘の香耶は特別厳格と有名な家に奉公に出された。
(清霞曰く「(真一と香乃子の生活は)以前と比べれば遥かに質素な暮らしになる」とのこと)
小説版2巻~4巻までの斎森香乃子の動向は不明。
余談
澄美への恨みから澄美の娘・美世を虐待しトラウマを与えた張本人であり(斎森家を離れて以降も美世は香乃子の影に怯えている描写がある)また、娘の香耶を私怨から「あれと同じになってはいけない」と半ば呪いのように繰り返し言い聞かせ厳しく育てたのは「斎森家」という自身が本来ならもっと早く居た場所に対する執着心からと思われる。結果、二人の娘達は家に翻弄させられる人生を送る羽目になり、美世だけでなく香耶にとってもある意味では彼女は毒親と言えるかもしれない。
その執着した家が火災で焼失、斎森家は事実上の没落、跡継ぎの香耶は他家に奉公に出され離ればなれになり…と散々好き勝手にした彼女に相応しい因果応報と言えるだろう。
小説版1巻内では最後まで美世に対し謝罪も反省もすることは無かった。