カタログにみる特徴
日本国内では、2000年代初期に株式会社デザントよりアリーナブランドとして発売されていた。同社の従来素材「ストラッシュ」と比べ、薄さで-60%、重量で-40%、流水抵抗で-10%という驚異的な薄さと軽さを誇った。しかし伸縮性と耐久性では他の素材に劣る。
背景として、1990年代後半から2000年代にかけては、競泳水着の開発では裸に近いことが理想とされ、抵抗を減らすため素材を薄くすることと、運動性の向上のため肌の露出を高める研究がなされた。
日本では、その後モデルチェンジにより数年で廃版となったが、海外では”POWERSKIN ST”という名称で近年まで製造・販売が継続されていたが、現在は生産中止となった模様である。
競泳水着作品での扱い
黒や紺・青など一般的な競泳水着の色でありながら、その薄さのため明るい所では肌が透けて見える。またその大胆なハイレグのカッティングと密着性により、身体の各器官の隆起や、生理的な変化もはっきり表れることとなる。このため身も蓋もないが、一言で言えば「着ているのにエロい」水着として有名である。とはいえ、もとより1/100秒でもタイムを縮めるため開発された水着であり、着ている事を忘れるほどに泳ぎやすく、また洗練されたデザインは当時から人気が高かった。
余談であるが、オークション等で中古でも数万円のプレミアがつくことがある。