概要
1893年に動物学者で作家のシートンはカランボーに居る知人の牧場主からオオカミに家畜が襲われて困っているという依頼を受けオオカミ退治に向かった。そこで群れを率いて猛威を振るっていたのがロボで、ロボは大型の雄のメキシコオオカミらしく、つがいと思われる恐らく群れで唯一の雌のオオカミ・ブランカを伴侶としていた。
シートンは罠を用いてブランカを捕らえ投げ縄で絞殺する。ブランカを殺害され意気消沈したロボは自暴自棄からかシートンの罠に嵌り捕獲されてしまう。プライドを傷つけられたロボは餌も水も拒否し餓死する。シートンはロボのその誇り高い王者の貫禄に敬意を表し、彼らの生涯を著書として発表する。
人物
シートン
ロボの並外れた知能の高さは、これまで多くの狼の群れを策略で仕留めて来たシートンですら、完全に翻弄されるほどのものだった。
ロボ
現地の牧場主やハンターたちを大いに苦しめている狼の群れのボス。
作中で「悪魔の知恵」とも称されたほどの驚異的に高い知能を誇り、如何なる罠や策略も全く通用せず、数多の家畜や猟犬が犠牲になってしまったという。
鉄の臭いを嗅ぎ分けてベアトラップの位置を割り出し避けるなどは朝飯前で、縄張り内に人間が配置した毒入りのエサを見破った上、それらを見せ付けるように全て一ヶ所に集めて挑発のようなことを行うなど、やることなすこと全てが獣離れしていた。
群れを統率する力も並外れており、ロボが看破した罠は他の狼にも一切通用しなかった。
ブランカ
ロボの最愛の妻である群れ唯一の雌オオカミ。真っ白な体毛が特徴。
好奇心旺盛で少々迂闊なところがあり、彼女の存在はシートンがロボに付け入る隙を見出す切っ掛けとなった。
余談
全てシートンの著作からのものである為、ロボとブランカは実在していたもののその生涯については事実か不明である。
関連タグ
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