概要
シートンの著書「狼王ロボ」で主役を務めた狼。スペイン語で狼そのものを表す「lobo」に由来する。
あらすじ
1893年に動物学者で作家のシートンはニューメキシコ州カランボーに居る知人の牧場主から「オオカミに家畜が襲われて困っている」という依頼を受け、オオカミ退治に向かう。
そこで群れを率いて猛威を振るっていたのが、賢いオオカミのリーダー、ロボだった・・・
人物
人間
シートン
この本の作者にして、ロボ退治に挑戦した猟師。
本業は画家であり、都会で暮らしていたが、目を悪くして絵を描くことにドクターストップがかけられてカランポーにやってきた。
ロボの並外れた知能の高さは、これまで多くの狼の群れを策略で仕留めて来たシートンですら、完全に翻弄されるほどのものだった。
タナリー
テキサスからロボを退治しにやってきた猟師。
よく訓練されたウルフハウンド犬を大量に従え、テキサスではあまたの狼を屠ってきている。
本拠地テキサスと同じように、大量の猟犬を使ってロボの群れを追うものの、カランポーの地理を熟知したロボに敵わず、猟犬たちが全滅に近い被害を負ったうえ、一番いい馬が足を折って死んでしまった。
二人の猟師
ロボ退治にやってきた猟師。
片方は「ロボは悪魔の化身である」と言って呪術をかけた毒餌を撒き、もう一人は自身の開発した新しい毒餌を撒いた。
しかし、そんなものがロボに通用するはずはなく、どちらの毒餌も見破られてしまう。
動物
ロボ
現地の牧場主やハンターたちを大いに苦しめている狼の群れのボス。
作中で「悪魔の知恵」とも称されたほどの驚異的に高い知能を誇り、如何なる罠や策略も全く通用せず、数多の家畜や猟犬が犠牲になってしまったという。
鉄の臭いを嗅ぎ分けてベアトラップの位置を割り出し避けるなどは朝飯前で、縄張り内に人間が配置した毒入りのエサを見破った上、それらを見せ付けるように全て一ヶ所に集めて挑発のようなことを行うなど、やることなすこと全てが獣離れしていた。
群れを統率する力も並外れており、ロボが看破した罠は他の狼にも一切通用しなかった。
ブランカ
ロボの最愛の妻である群れ唯一の雌オオカミ。真っ白な体毛が特徴で、名前もメキシコ語で「白」の意味。
好奇心旺盛で少々迂闊なところがあり、彼女の存在はシートンがロボに付け入る隙を見出す切っ掛けとなった。
黄色いオオカミ
ロボの群れの一員。
恐ろしく速い足を持ち、時速70km以上の速度で走るプロングホーンを度々捕まえているらしい。
余談
全てシートンの著作からのものである為、ロボとブランカは実在していたもののその生涯については事実か不明である。
関連タグ
人狼狂詩曲 新宿のアヴェンジャー:彼をモデルにした作品およびキャラクター
テイルズオブシリーズ:ロボの名を冠した狼型のモンスターが敵として登場する