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Su-17の編集履歴

2011-11-24 19:53:39 バージョン

Su-17

えすゆーいちなな

スホーイの対地攻撃機。元々はSu-7迎撃機だったのだが、Su-7Bとして攻撃機に転用した。このSu-17はSu-7攻撃機をさらに再設計し、主翼の外側のみを可変翼にしている。いかにも中途半端な機体ではあったが、使い勝手が良かったせいかMiG-27の登場後も長く使われている。

フランカー登場以前に「スホーイ」と言えば、この機を指していた。

Su-7を元に新発見の可変翼を組み合わせている。

おかげでSu-7の生産設備を流用でき、開発費用や機体価格は安く抑えられた。

新型でありながら割と安価という事あり、多くの国で採用された。

Wikiによると採用国は25ヶ国。


Su-7に毛が生えた!

1967年、Su-17はドモデドヴォ空港での航空ショーで初めて公開された。

しかし西側関係者の反応は冷ややかだった。


『Su-7の主翼を一部を可変にしただけじゃないか!』

おおむねこのような反応だった。ただの可変翼の実験機と見られたのだ。

しかし、西側関係者のそんな思いをよそに、

この機はまったく予想外の長寿ぶりを発揮していくのである。


可変翼の効果

Su-17のベースとなったSu-7は、きつい後退角の主翼だった。

この主翼には『高速でのノリは良いのだが、低速とくに離着陸時に不安定になりやすい』

という欠点があった。


これを解決する為に、スホーイは当時新発見だった可変翼を採用した。

高速では今までどおりの後退角、

低速ならもっと浅い後退角にすればいいのだ。

これなら離着陸はもっと安定し、高速でもノリのいい主翼になる。

まさに『いいとこ取り』である。


しかし、実際はそう簡単な事ではなかった。

可変翼にすると前進時・後退時それぞれで、機体前後のつりあいが変わってしまうのだ。

また、主翼が重いと回転させる軸も丈夫でなくてはいけない。

いざやろうとすると、問題は山積みになった。


すったもんだの議論の末、Su-7の弱点であった離着陸を改善する事に重点を置かれた。

Su-17は主翼の外側3分の2を可変翼にすることにした。


可変翼の結果

Su-17は完全な可変翼ではない。

これでは可変翼の利点を完全には生かせないが、可変翼の欠点も小さくなる。

重量も1t程度悪化しているが、空力が改善された事で総合的な性能は向上している。

この事は航続距離や離着陸によく表れている。


クリーンではSu-7と大差は無いのだが、

パイロンに増槽や兵器を装備するとSu-17が差をつけた。

また、離着陸の距離も大きく短縮された。(3割程度)


可変翼の採用は大成功だったのだ。


実用への道

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