概要
ウィリアム・マッキンリー（William McKinley）とは、アメリカ合衆国の政治家、第25代アメリカ合衆国大統領。19世紀に就任した最後の大統領であり、20世紀に大統領となった最初の人物でもある。史上3人目の暗殺された大統領としても知られる。
生涯
1843年オハイオ州ナイルズで父ウィリアム・シニアと母ナンシーの間に9人兄弟の7番目として生まれる。1861年から始まった南北戦争では北軍に一兵卒として参加し戦功を重ねた結果、終戦時には大尉となり、少佐に名誉進級して除隊した。
戦後は弁護士となり、1877年に共和党選出連邦下院議員、退任後の1892年にオハイオ州知事を務めた後の1896年に第25代アメリカ合衆国大統領となった。
大統領在任中は対外拡張を推し進め、1898年4月に米西戦争が勃発。12月のパリ協定締結によってスペインからフィリピンとグアム、プエルトリコなどを手に入れ、さらに戦時中の6月にハワイを併合したことによって、太平洋とカリブ海に進出。覇権国家としての片鱗を見せ始めることとなる。
その後、1900年に再選したが翌年の1901年9月5日にニューヨーク州バッファローで銃撃され、14日に死去。58歳没。
マッキンリーの死後、副大統領のセオドア・ルーズベルトが大統領に昇格。また、マッキンリーの暗殺事件をうけて、財務省秘密捜査部(シークレットサービス)がフルタイムでの大統領警護に当たることになった。
