CV.小松未可子
概要
その一端が最初に語られたのは神座万象シリーズの第六神座の物語である神咒神威神楽にて。
神座のシステムにおける一番最初の世界である「二元論」という宇宙の生命全てが善悪に分かれて相争う世界を作り出した覇道神。己を騙すことに全霊を尽くした余裕の無い女という印象だったが、この印象は神座にまつわるものを全てを憎悪していた「転輪王の花輪」によることさら歪んだ批判でしかない。
黒白のアヴェスターの世界の神で、その登場は2巻「慙愧の空」にて。
来歴
神座が始まる前の零の世界、第零神座と呼ぶべき時代の出身で、艦隊アーディティヤにおいて「始まりの地」の利権独占と解明の任を承った少将であった。
「始まりの地」を巡る戦いはやがて、四つの勢力とミトラ自身を含んだ六人の若者が中核となり、やがて彼女らは「始まりの地」へと到達した。
だがそこで何かが起き、神座という特権を得て初代の神となったのはミトラのみで残りの五人とは訣別し、歴史の闇へと隠れた。
ミトラは訣別したかつての友たちをナラカと呼び、今は相容れなくなっている。
彼女が神となった世界、第一神座・善悪二元真我は住み心地のみを考えればあの天狗道よりも最悪としか言い様がないが、2〜3万年もの間の闘争と大義の流転の末に冥府魔道を駆け上がったマグサリオンによって討たれる。
だが、討たれた後でも神座に秘められた機構によってか、彼女と深い関わりを持つコウハとナラカ達以外の誰にも気づかれることなく、第六神座の終わりまで神の数が揃うのを長い間待ち続け、ナラカ抹殺計画パンテオンを計画していた。
そして、第七神座のある時点において、それまでの滅びたはずの神達が集めさせられパンテオンが始動する。
人物
関係者のコウハ曰く、イカレバカ女で調和とは縁遠い。
クインの印象ではあらゆる事象を内包しながらも、たった一つだけ欠けており、それを無理矢理補っている歪さを有した印象を持つ。
あの波旬に対しても逆ハーレム願望を持つなど、覇道神に相応しいイカれぶりはある。
能力
彼女本人の戦闘能力は明らかになっていないが、武器は赤と青の両剣。第一神座の法である戒律に自身もまた縛られていると語っている。
代行者越しの形でわかっていることは宇宙・個人に対する撹拌と結合。
余談
外見こそはいいが、第一神座の住民に対する仕打ちから顔と声だけはいい女、波旬以下の邪神と爪牙達からは罵倒されている。
正田卿曰く、悪女ではなく、物語が進めば印象が変わっていく。
彼女の詳細がわかるのは黒白のアヴェスター後の第零神座の物語を待つしかない。