りおわた
りおわた
ふっ……新曲、作るか?的場。
……いいね。付き合うよ。
概要
ARGONAVIS from BanG Dream!に登場する桔梗凛生と的場航海の腐向けカップリング。
二人ともArgonavisのバンドメンバーである。桔梗(key)が作曲、的場(ba)が作詞を担当している。
苗字呼び
2人のメンバーの呼び方は以下の通りである。
*<航海> | 呼び方 |
蓮 | 蓮 |
---|---|
結人 | ユウ |
凛生 | 桔梗 |
万浬 | 万浬(君) |
*<凛生> | 呼び方 |
蓮 | 七星 |
---|---|
結人 | 五稜 |
航海 | 的場 |
万浬 | 白石 |
航海は基本、仲間のことを名前で呼ぶのだが、どういう訳か凛生だけを苗字で呼ぶ。
しかし苗字呼び&仲が良い訳では無いくせにお互いの才能を高く評価し合っているという、行動と心が一致していない所がりおわたのミソなのである。
ちなみに航海が凛生の事を名前で呼ぶシーン(フルネームではあるが)は2話のみである。
2話事変
TVアニメ「アルゴナビスfrom BanG Dream!」の第2話での2人の衝撃的な出会いの事を指す。
出会い
夜中に携帯を大学に取りに行った際、結人が共同談話室にてピアノを弾いている凛生を発見したことが運命の始まりだった。廊下に漏れる音色に聞き惚れた結人が中に入り凛生の弾いている曲を褒めると、即興で作った曲だという事を伝えられ、興味を持った結人が凛生をArgonavisに勧誘する。ちなみにこの時弾いていた曲はAAsideだといわれている。
翌日、結人が素晴らしいキーボードを誘ったのだと航海と蓮(この時点ではまだメンバーではない)に伝える。しかしそのキーボードが桔梗凛生だということを知った航海は表情が曇る。何故なら航海は凛生がサークル荒らしと言われている事を知っており、中途半端なヤツなら真剣に活動している自分達の仲間になって欲しくないと考えていたからだ。ここから航海のArgonavisに対する熱意が感じられる。そう、航海は熱くなっていた。
なんやかんやあって3人は凛生が住んでいる菊花亭(祖父母の家)へ行く事に。凛生の家があの菊花亭だと言うことを全く知らなかった結人と蓮(当たり前)に対して、どういう訳か航海は菊花亭の入り口前で凛生に関する情報をペラペラペラペラ喋り出す。気に食わない相手をとことん調べまくる、どういう事なのだ。
一通り喋った後、完璧なタイミングで凛生が暗闇の奥から現れる。これが2人のはじめての出会いだった。
漫画版では突っかけで登場した事でTwitter上で便所スリッパだとしばしば騒がれた。
第2話でのりおわた*
これより先はアニメの内容を含みます。未視聴の方はネタバレ注意です。
個人の意見も交えつつ、様々な視点からりおわたを楽しむ事を強くお勧めします。
2話事変を終了し、菊花亭の中へ入っていく蓮、結人、航海の3人。案内された凛生の部屋はトロフィーやユニフォームなど、野球の思い出に満ちた内装をしていた。それを見た蓮がどうして野球を辞めたのかと質問をする。そしてこの発言を機に、りおわた初めての口論のゴングが鳴らされたのである。
以下が2人の口論の記録である。
「俺は君達とバンドを始めるって決めた。それでいいだろ?」
「いいわけない、これが野球をきっぱり諦めた奴の部屋か?違うだろ!僕には過去の栄光にしがみついている様にしか見えないね」
「君がそう思うならそうなんじゃないか」
「噂は聞いてる。何をやっても人より優れてる天才だって」
「そう呼ばれてるのは知ってる、褒められてるんじゃないってこともね」
「サークル荒らしだって話も聞いてる。いろんなサークルに入って大活躍をする。だけどすぐに飽きて放りだす。みんなの期待を裏切ってね」
「誰も俺を熱くさせてくれる奴はいなかった」
「それってだれかのせい?」
「事実を言ってるだけだ」
「僕たちは本気でバンドをやるつもりだ。そんな軽い気持ちで入りたいって言うなら、僕は絶対に認めない」
ちなみにこの口論をする際、航海は凛生の部屋に一歩しか足を踏み入れていない。そしてずっと不機嫌な表情の航海。是非2話の2人の物理的な距離感というものを感じて欲しい。
そして航海はこんな所にいても時間の無駄だと言い、部屋から出て行く。
そして凛生もバンドの仲を壊す位なら入らないと、自ら勧誘を辞退した。
(凛生が仲間を大切にするというのは漫画版にて野球部のメンバーの練習を手伝う様子から見て取れる。桔梗凛生という男はクールに見えても、共に高め合っていける仲間の大切さをしっかり理解しており自分も力になろうとしてくれる。そう、心が熱い男なのだ。)
その後、蓮と結人は先に出て行った航海を追いかけ、熱くなった理由を尋ねると航海は大きく振り向きこう言った。
「熱くなっちゃいけないのかな?僕たちの思いってそんなもの?僕たちは誰かに言われてバンドをやる訳じゃない、やりたいからやるんだ!」
ここで思い出して欲しいのが凛生の思いである。
やりたいからやるという航海の意思と熱くなりたいから探すという凛生の意思。2人の考えは悪く言えば自分優先の利己主義。しかし目的こそ違えど、自分の意思をブレることなく貫き通そうとする2人の姿勢は非常に似ているし、評価に値する。
そして、航海の意見を聞いた結人は凛生の事は無かったことにし、またメンバー探しをしようと提案したのだが、これに蓮は猛反対。航海の鞄から歌詞ノートを奪うと真っ先に向かったのは菊花亭だった。そこで凛生がバッティングセンターへ行ったことを知ると蓮は再び走り出す。
一方バッティング中の凛生は航海に言われた言葉を思い出していた。
『過去の栄光にすがっている様にしか見えない』という航海の発言は実に的を得ており、凛生はイラつきながらもやはり自分がまだ野球に未練を抱いている事を再確認する。たったさっき会ったばかりの相手の言葉がモヤモヤ引っかかる凛生。これは無意識ではあるが航海が凛生の深層心理に踏み込んでいった事の現れであり、凛生の葛藤を味わえるナイスなシーンとなっている。
しかしバッティングセンターにたどり着いた蓮によって凛生の人生は大きく変わることとなる。
蓮は凛生に航海のノートを差し出した。
『いつか見た希望には 辿り着いたかい?』
そこに書かれていたゴールラインの歌詞は凛生の心を大きく揺さぶった。なんでもできた天才がやっと見つけた夢中になれるもの、野球という希望。しかしそれを怪我により失った今、再び野球の様に熱くなれるもの…即ち希望を探し彷徨う自分にゴールラインの歌詞は非常にマッチしていたのだ。凛生はノートを手に「気が向いたら曲をつけてやる」と言って去って行く。
その後凛生が向かったのは共同談話室だった。手にしていた野球ボールをピアノの上におくと「熱くさせてくれんだろ」と笑い、たった数時間でゴールラインの曲を作り上げてしまった。大きな期待である。
熱くなりたい、しかし野球以外はどうせ…と半ば諦めかけていたあの凛生が、自分はまだ熱くなれると信じるきっかけになったのが航海の歌詞だったということ。航海の歌詞に凛生が救われたのだという事がりおわたファンにとっては何よりもエモいのである。