概要
晋江文学城にて2015年よりpriestにより連載されていた古風耽美小説。完結済み。
番外編を含めて全130章より構成される。
2020年に簡体字版の書籍が湖南文艺出版社より全3巻にて発売されている。
猫耳FMにてラジオドラマが公開されており、全3期にて完結済み。
ドラマ化が決まっているが、現在は放送延期との発表を受け公開時期は不明。
あらすじ
大梁、元和帝の時代、顧昀は密命を受けて訪れた雁回で狼に襲われていた少年を助けた。
それから2年後、顧昀が人混みを嫌がる長庚を無理やり外に連れ出した日、巨鳶(大凧)が街に侵攻した。
これを北疆の反乱と警戒した顧昀が鎧を手にしたとき、加莱の軍が雁回を襲った。
襲撃の最中、自殺した“母”の亡骸を前に、長庚は自身が元和帝と北疆の神女との間に産まれた罪深い皇子であることを知らされる。
「臣顧昀、遅ればせながら参上しました」
公式CP
長顧(长顾)
長康×顧昀
穏和で甲斐甲斐しい年下攻×実力はあるがやる気を出さない半聾半盲受。
幼い長庚が体調を崩したとき、傍で面倒を見てくれたのは母親ではなく顧昀だった。
長庚はいつしか顧昀に親子とは異なる情を抱くようになる一方で、元来愛情深い顧昀は頼るべき肉親もおらず孤立する長庚に強い庇護欲を覚える。
一章時点で長庚が13歳、顧昀は20歳の8歳差。
登場人物
主人公
顧昀(顾昀)
字は子熹、幼名を十六。
沈易とは兄弟のフリができるほどの親しい間柄。
長庚含む雁回の住人からは容姿以外取り柄がないと思われていた。
目尻と耳朶に赤い黒子があり、桃花眼の妖艶な雰囲気を纏う美形。
長庚(长庚)
本名は李旻。
11歳のときに狼に襲われたところを顧昀と沈易に助けられた。この恩義に報いるため以降願昀を義父として敬い助ける誓いを立てる。
実年齢より大人びており、雁回にいたときは体調を崩しやすい義父の面倒をよく見ていた。
主要キャラ
沈易
字は季平。顧昀の部下であり、鉄騎玄鉄三大軍の一軍、玄甲の将。
科挙に合格する実力があり霊枢院で蒸気機構に携わっていたため非常に博識で手先も器用。
顧昀に玄鉄軍の再興に巻き込まれて以降、碌なことがないと常々ぼやいている。
葛胖小
長庚を大哥と慕う小太りの少年。
北疆の襲撃により家族を失い雁回を出たあと、了然との旅を経てからは蒸気機構に魅せられて霊枢院に入る。沈易も驚くほどの才能を発揮する。
曹娘子
長庚を慕う子供の一人。体が弱かったために性別を偽り女子として育てられた。
北疆の襲撃の日、川に落ちたところを長庚に救われ、恩義のために同行する。
非常に耳が良く、多国語を操り変装の術に長ける。
了然
護国寺の僧侶。慈悲深く憐憫を帯びた顔付きで、永久の清涼な風を彷彿とさせる。
啞のために長庚たちとは手話でやり取りする。
候府で暮らし始めて立場に迷う長庚を導いた。
その他登場人物
了痴
護国寺の僧侶。了然の師兄。
かつて顧昀を指摘した言葉により非常に嫌われている。
陳軽絮(陈轻絮)
医者の一族である陳家の女当主。
先代は顧昀に聾盲の毒を抑える薬を与えた。
胡格爾(胡格尔)
長庚の叔母。姉は北疆の神女であり、狼王ですら神女には跪くほどの崇高な存在だった。
加莱
北疆の皇子で次代の狼王。神女姉妹とも親しかった。
巨鳶を使い雁回を侵略しようとして捕らえられる。
元和皇帝
長庚の父。老候(顧昀の父)に代わって願昀に愛情を注いだ。
李豊(李丰)
大梁の第一皇子。長庚の兄。
李晏
大梁の第三皇子。故人。
顧昀とは幼馴染で、とても仲が良かった。
生きていたら長庚のように穏やかで優しいひとだっただろうと言われている。
鐘蝉(钟蝉)
顧昀と長庚の師父。
原作、メディアミックス情報リンク集
表記ゆれ
日本語名称では殺破狼だが、現在pixiv内では簡体字の杀破狼が主流となっている。