概要
映像冒頭とビデオテープ本体に『かいけつゾロリ パイロット版』と表記があることから、後に放映されたTVシリーズのパイロットフィルムに当たるとされる。キャラクターの設定は後のTVアニメ版よりも以前放映されていた劇場版に近い。何故か本作で使用された3DモデルはTV版に使用されることはなく、TVシリーズはセル画で制作されることとなった。また、ビデオパッケージに『非売品』と記載されていることから、何らかのイベントなどで配布されたものだと考えられるが、情報が全く無いため詳細は不明。参考
ストーリー
ある日とある部屋で、イヌタクが警官達と会議を行なっていた。
内容は「ゾロリをどうやって捕まえるか」と言うもので、イヌタクには秘策があると言う。
所変わって、ゾロリ達が森の中を歩いていると、イシシが出したオナラの匂いで倒れてしまっていたチリドック屋を助ける。そして王女の花婿探しのための武闘大会があることを聞いたゾロリは「代わりにチリドックを売ってくる」とことをチリドック屋に約束し、イシシを連れて会場へ向かった。
チリドックの販売をイシシに任せ、"ゾロタニアン伯爵"として大会に参加するゾロリだったが、実はこの大会は彼をおびき出し逮捕するためにイヌタク率いるどうぶつ警察が仕組んだ罠だった。
そしてイヌタクの作戦により、格闘技世界チャンピオンのドン・バッファロイと戦うことになったゾロリ。絶対絶命の危機をイシシの機転に救われたゾロリだったが、一難さってまた一難!優勝商品の花嫁に変装した婦人警官に捕らえられまたも大ピンチ。
しかしノシシがチリドックを売ったお金を会場にばら撒いた為会場は大混乱。その混乱に乗じて呼び出したスーパーカー「ゾロゾロ7号」でどうぶつ警察の包囲網を突破し、悠々と逃げ去るのであった。
キャラクター
ゾロリ - 松本保典
本作の主人公。容姿は後のTV版よりも原作版に近い。
チリドックの代理販売を引き受けるが、本人は売り上げ金を全てネコババするつもりであった。
イシシ - 高木渉
ゾロリの子分。チリドック販売を丸投げ……否、一任され、どうにか売り切ることに成功。
ドン・バッファロイに苦戦するゾロリに“助け舟”を送った。
ノシシ - 高戸靖広
チリドック屋を会場に連れてくる役目。
ゾロリとイヌタク達の大捕物の最中、事態も飲み込めぬままイシシに売り上げ金の催促をするも、偶然出したクシャミで売り上げ金を全て会場にばら撒いてしまった。
イヌタク(ビデオパッケージにはイヌダ署長と記載) - 飛田展男
ゾロリ逮捕の為、警官達を指揮する。
ドン・バッファロイ - 石井康嗣
経緯は不明だが、ゾロリ逮捕の為イヌタク達と協力しゾロリの前に立ち塞がる。
チリドック屋 - 岩崎ひろし
ゾロリ達にチリドックの販売をやってもらうことになり「なんて親切な人たちだ」と泣いていた。
ばら撒かれた売り上げ金は全て回収されたようで「あの旅の人達(=ゾロリ達)にお礼がしたい」と彼らの正体も知らずに発言していた。