シンパシー(sympathy)とは英語で共感、共鳴、同情、または哀れみという意味を持つ英単語。ただし、英語圏と日本語ではニュアンスが大きく異なる。略してシンパなどとも言う。
概要
英語圏でのシンパシーとは哀れみや恐怖などに対する共感、同情を指す言葉である。対して、日本語としてよく用いる共感(相手の気持ちを慮る、分かち合えること)はemphasyという。
一方、日本でシンパシーといえばおおかた共鳴、同調、親近感などを指す。そして共感と比較すると、共感は相手の気持ちを分かち合える、いわば二人以上がお互いの心を共有している状態なのに対し、シンパシーというのはお互いの気持ちはともかく、相手や第三者が勝手にその心の発信者に対し共感、共鳴、同調、親近感などを示しているだけであり、当事者はその気持ちを把握していないという大きな違いがある。
なので
- 彼の生き方にシンパシーを感じる。
- この歌詞にすごくシンパシーを覚えた、
などと使う。
略してシンパなどということもある。だが、このシンパももともとは政治や思想などに共鳴した支持者、信奉者などを指す言葉であり、やや軽蔑、皮肉を交えた狂信者的な意味合いも込められている。