概要
Reichsbürger_帝国の市民/帝国の住民/帝国の臣民
「ライヒスビュルガー運動」ともいわれる。
ライヒスビュルガーは、第二次世界大戦以後の1945年に設立された近代ドイツを連合国による暫定的な占領政府であると見なしてその合法性・正当性を否定し、1871年に設立されたドイツ帝国は1945年以降も存在し続けていると主張している。
そのため彼らはドイツ連邦共和国基本法も否定しており、納税や行政サービスの拒否だけでなく、彼らは1000件以上の凶悪犯罪に従事してきた。
連邦憲法擁護庁からは監視対象となっている。擁護庁によると所属または関与している人々だけで3万にもいるという。
参加しているのは主に社会的に恵まれていない40-60歳の中年男性。
イデオロギーは、反ユダヤ主義・君主主義・陰謀論に代表される。
彼らの中には自らが君主(カイザーなど)になると主張するものもいる。
組織だった全国的運動というわけではなく、少数派集団や個人が共通の信念を持っていることから集まってきた。
不祥事
- ペーター・フィツェックが2012年にザクセン・アンハルト州で結成した「ドイツ王国」というグループは、ザクセン州2か所の土地を購入。購入した土地を「王国の領土」として治外法権を主張している。
- 2021年11月から「愛国者連合」というグループは、内戦状態を引き起こして国家を転覆させようとするクーデターを計画。2022年12月7日に首謀者・ハインリヒ13世含む25人が国家転覆罪の容疑で逮捕された。