概要
ラパ・ヌイ神話に登場する鳥の神であり、人間を創造した神にして豊穣の神。
鳥人信仰における守護神にして最高神であり、モトゥ・ヌイという孤島に生息する海燕たちはマケマケが採集者たちから鳥を守るためにそこに鳥を遣わしたとされ、次のような話が伝わっているという。
ある時、マケマケは従者のハウアを伴い、食べ物が乏しい為に何時も戦争状態にあるマタヴェリ島の住人たちに鳥を与えました。
島民たちは大いに喜び、マケマケたちに大変感謝しましたが、あまり常識がなかった彼らはあっという間に鳥たちを食べつくしてしまいました。
それから数年後、鳥たちの様子を見に来たマケマケは事情を知り、呆れ返りましたが、もう一度鳥たちを島の住人たちに与えて今度は「鳥というのは、卵を産むんだ。だから、卵を産む前の鳥を食べたりしちゃいかんのだ。」と説明して去って行きました。
島民たちはその説明を聞いて納得しましたが、後先の事を考えられない彼らはそれがどのような理由で言っているのかを理解できていなかった為に、とある1人の村人が卵そのものが非常においし事を発見したのを皮切りに鳥ばかりではなく卵まで食い尽くししてしまった為、子孫を残すことが出来なかった鳥達はまたしても全滅してしまいました。
再びハウアと共に島に様子を見に来たマケマケはそこ事を知り、あきれ果てて途方にくれてしまいました。どうしたものかと悩み考えた2人は今度は鳥たちをマタヴェリではなく、対岸にある小さな険しい無人島である
マタヴェリの島でなく、島の対岸にあるモツヌイ、という小さな険しい無人島モトゥ・ヌイに鳥達を移してそこで繁殖させる事にしました。
これにより鳥たちは安心して暮らせるようになり、マタヴェリの人々も弾にそこから飛んでくる鳥達だけを食べれるようになったという。