演:(人間態)新草恵子 CV:牧野和子
「ハヤテ、忍者ハヤテよ、我が呪いの声によって速やかにこの地に来たれ!」
白いベールのようなものをまとい、人間の女性の姿で、エジプト風の神像に向かってハヤテを呼び出すための祈りを一心に唱えていた時のセリフ。
概要
ハヤテを幻の塔と称する自らのアジトにおびき寄せ、彼の持つ『忍者大秘巻、地の巻』を奪うことを目的とし、催眠性の音波を発する『祈りの声』を唱えていた。
この『祈りの声』は実際に効き目があり、遠くにいたはずのハヤテの耳まで届いた上、そのハヤテを催眠状態に陥らせ、幻の塔の方角まで歩き出すところまでは成功したのだが、その『祈りの声』を唱えていたところを猟師の親子に見られてしまい、直ぐに父親の方を殺したものの、娘には逃げられてしまう。
その猟師の娘はハヤテたちに助けられ、それをきっかけにサイレンとハヤテたちとの戦いが始まる。
紆余曲折の末、ハヤテたちから忍者大秘巻地の巻を奪ったものの、逆に天の巻を奪われてしまい
最終対決では嵐は自らの羽根手裏剣で左右の耳を塞ぎ、サイレンの催眠性音波の魔力を封じてしまい、その嵐から刀を渡された猟師の娘に「おとうの仇だ!」との声と共に自らの体を刺し貫かれて致命傷をおったものの、その右手に持っていた地の巻を悪魔道人に辛うじて渡し、そして、そこで悪魔道人の
「サイレンよ、確かに地の巻は受け取ったぞ、安心して地獄の底へ去れっ!」
という言葉を聞いて絶命し、自爆して果てた。
サイレン指揮下の下忍について
サイレン指揮下の下忍に限り、なぜか古代ローマの剣闘士をイメージさせるエプロン(のようなもの)つきの服装をし、そして西洋風の剣と丸い盾の装備で戦っている。
サイレン自身は『南の国(どこ?)からやって来た』と自称しており、なぜ彼女の配下の『血車党下忍』たちが、そのような服装をしていたのかは、全くの不明。
変身忍者嵐のサイレンとギリシャ神話のセイレーン
西洋妖怪サイレンのモチーフは、恐らくはギリシャ神話を出典とする半人半鳥もしくは半人半魚の女性の怪物セイレーンであると思われるのだが‥‥
だとすると
人々を魅了する美しい妖怪だったはずのセイレーンが、まるでスピーカーのお化けのようなグロテスクな怪物の姿とされてしまったのか?
という疑問が残る。
人間態を演じた新草恵子さんが美しい方だっただけに、ちょっと残念。