フランシスコ・フランコ
ふらんしすこふらんこ
スペインの軍人・政治家。フランシスコ・フランコ・バアモンデ(Francisco Franco Bahamonde)
概要
1892年12月4日生、1975年11月20日没
ガリシアの港町フェロルで生まれる。
軍人として出世を重ね、参謀総長になる。
人民戦線内閣が成立するとカナリア諸島総督に左遷されるが、モロッコで反乱が起きてスペイン内戦になると、右翼勢力による反乱軍司令官としてGeneralisimo(ヘネラリシモ 大元帥)に就任。
内戦に勝利後はカウディーリョ(総統)として独裁者となった。第二次世界大戦には枢軸国と連合国の間で日和見的な立場を貫いて、1975年に死去するまで30年以上にわたって独裁政権を敷いた。
同じ独裁者としてポルトガルのアントニオ・サラザール首相とは仲が良く、イベリア半島の独裁体制を相互に支援した。
しかしながら、自ら敷いた独裁制は個人的独裁制であることは誰よりも理解しており、自らが死を迎えた後の政権の枠組みをそのままの形で何者かに継承することはあり得なかったため、最終的には王制に移行するべきだと考えていた。議会制民主主義はこの当時のスペインでは失敗を続けてきたので採用はできず、王制が最良だとしていた。1969年に前王・アルフォンソ13世の孫であるフアン・カルロスを自らの後継者(皇太子)に指名している。