文豪とアルケミスト〜審判ノ歯車〜
ぶんごうとあるけみすとしんぱんのはぐるま
概要
文豪とアルケミスト ~審判ノ歯車~とは、DMMゲーム文豪とアルケミストを原作にしたテレビアニメである。通称と公式推奨ハッシュタグは「文アニ」。
2020年4月からテレビ東京、テレビ大阪、テレビ愛知、AT-Xにて放送された。
「歴史のどこかの時点で違う分岐をした近代風情が長く続く日本」という世界基礎設定がアニメ版にはない事を始めとし、テレビアニメ版は原作ゲーム版とはまったく違う世界・設定による完全オリジナルストーリー作品。世界観を支える根幹設定を含めた原作ゲーム版の各種設定を変更したアニメ版独自の設定によって制作されている。
原作ゲームの設定との差異については後述に記す。
ゲームとの差異
侵蝕者の存在・潜書条件などとにかく世界設定そのものがすべて違うが、まずゲームの図書館は一般利用者も訪れる普通の街中の図書館であり、文豪や司書含めた職員たちも当然出入り自由で積極的に外出を楽しんでいるのに対し、アニメの図書館は外界と隔絶した世界らしき謎の場所に存在する。空には星がありオーロラに似た現象が起きているがそれも本物であるとは限らない。当然来館者などおらず、通常の図書館の運営はされていない。
アニメでは政府の使いではなく館長代理という立場で登場するネコの説明によれば、この図書館には出口は無く、アルケミストの理(ことわり)の力によって保たれている空間であり、また転生した文豪はこの建物の中でしか存在出来ない。
耗弱・喪失状態を完治させる補修室や皆で集って食事をする食堂は最初から常備されていたが、一癖も二癖もある文豪たちが館内で内紛を起こさぬよう、武器を常時展開できなくさせるセキュリティシステムや、酒・煙草などの堕落しかねない嗜好品は禁止され一切置かないなど、かなり厳格な制約が存在する。後にいいかげん我慢できなくなった文豪たちによるある騒動を経て穀物が数時間で成熟する室内人工農園の使用許可が下りた。
またゲームにいる館長を始めとする人間キャラが一切存在しておらず、アルケミストも人間ではなく召装石に似た宝石のような物体?がその名を名乗り存在している。言葉は一切発しないが「館長代理」(ネコ)との意思疎通は取れる他、文豪の転生や生活の世話を全て「アルケミストの理の力」を発揮して賄うことができる。
文アルはメディアミックス先ではゲーム原作の再現はしない方針だが、アニメもまた第一話・第四話で描かれたアニメ世界の日本の街の描写はスマホなどが存在する現代日本になっており、ゲーム内で見られる明治大正時代の空気が長く漂うレトロな日本の姿とまったく違っている事で、これらの世界(物語の舞台)が同一では無い事が確認できる。
キャスト
キャスティングに関しては原作ゲームから変更されていない。
主題歌
両方の楽曲の作詞を原作ゲームの世界観監修を担当するイシイジロウが、「グッド・バイ」の編曲を原作ゲームで音楽を担当する坂本英城が務めている。
OPテーマ:「グッド・バイ」(歌/浦島坂田船)
EDテーマ:「藪の中のジンテーゼ」(歌/南條愛乃)
アニメ化記念ゲーム連動イベント
アニメ化を記念して、ゲームでは放映と連動したイベントが開催された。
連動イベントでは、アニメ各話に登場した侵蝕者がラスボスとして登場。
召装ではアニメ各話をモチーフにした装像が一定確率で排出されていた。
獲得可能なイベント回想は、原作ゲームの世界観に沿った独自展開になっている。
こちらのイベントもアニメ同様、新型コロナウイルス「COVID-19」の感染拡大によりイベント期間の延長という影響を受けている。
ノベライズ
市瀬まゆによってノベライズ化。
2020年7月に上巻が、2020年9月に下巻が刊行。
上巻は第1話~第7話、下巻は第8話~第13話までが収録されている。
余談
- EDテーマを歌う南條愛乃は、第一話に出演している。
- 新型コロナウイルス「COVID-19」の感染拡大により、第4話以降の放送を延期し5月8日から放送再開した。
- 第8話以降の放送を再度延期され、7月3日から放送再開。8月3日に最終話が放映された。
- 放送休止期間中は、ニコニコ生放送で振り返り配信が行われた。
関連動画
関連ページ
コロナ禍アニメ延期問題……「放送再開と再放送を繰り返すテレビアニメ」の項目で本作が挙がっている。