正義は勝つのさ! 80年代でもな!
概要
メガフォースとは、1982年公開の、アメリカ・香港合作のアクション映画である。
公開時、製作費87億ドルと宣伝された。
自由主義国家の防衛のために結成された特殊部隊「メガフォース」の活躍を描く。
物語
アフリカの小国を脅かす、東側のグエラ戦車大隊。神出鬼没のその戦車隊は、西側諸国の軍では歯が立たいほど強力だった。
彼らを退治するために、イギリス軍のホワイト大将および、同行した秘書のツアラ女史は、テキサス州の砂漠の地下秘密基地へと赴いていた。
そこは、自由主義国家のための、超国家的組織「SUFF」の基地。そしてSUFFは秘密機動部隊「メガフォース」を擁していた。
ホワイト大将から、グエラ戦車隊の退治を要請され、メガフォースは出動する。
エース・ハンター隊長率いる、ダラス隊員を含める60名は、装甲指令車「タック・コム」をはじめとする超兵器車両を率い、ハーキュリー輸送機にて出撃した。
ハンターの部隊は、グエラの補給基地を強襲。彼らが大勢を立て直す前に撤退する作戦を実行した。
作戦は成功したが、隣国は紛争を恐れ、メガフォースの越境を拒否してしまった。
さらに、輸送機が唯一着陸できる干潟を、グエラ戦車隊が封鎖してしまい、脱出不能に。
降伏を迫られるメガフォースだが、グエラ戦車隊を後方から強襲し、そのまま突破。迎えの輸送機に乗り込もうとするが、二機中一機が来られなくなってしまう。
はたして、メガフォースは脱出できるのか……。
登場用語
SUFF
超国家的組織。西側を初めとした自由主義国家が集まって結成した組織で、自由主義が脅かされた時に、防衛するために強力な戦闘部隊を擁している。どこの国にも属さず、地球上のどこかで紛争が起これば、これを解決すべく出動するという、現代科学の粋を集めた超国家的な組織。
メガフォース
SUFFの攻撃部隊。世界中から選ばれたエリート戦士たちの集団で、それぞれ母国では戦死者だったり脱走兵扱いされたりと、その経歴は抹消されている様子。そのため、人種は様々。
構成メンバーは設定によれば数万人規模。劇中に登場したのは、エース・ハンターを隊長とした60名の機動部隊、およびサポートメンバー。
最新鋭の超兵器車両を駆り、紛争地帯で任務に就く。
登場メカニック
タック・コム
メイン画像の、メガフォース特殊装甲指令車。
部隊の移動指令室として機能する。車体の前部および側面部に機関銃を装備。また、パラポラ状のアンテナを持ち、作戦時に部隊の各マシンへ通信し、相互に連携して指揮を執る。
劇中に登場した実車はミニバン程度の大きさしかなかったが、宣伝用のイラストでは戦車以上に巨大に描かれていた。
モト・デストロイヤー
メガフォースの戦闘バイク。フロント部に機銃と小型ミサイルを装備しており、スピードと小回りが利く事を利用して、ヒットアンドアウェイで攻撃する。ハンター隊長もこのバイクを劇中で駆り活躍。
ハンター隊長専用機は、特殊な機能が内蔵されており、脱出時にボタンを押して起動。
翼が展開し、飛行するようになる。
メガ・クルーザー
メガフォースの小型高機動戦闘車両。機関銃・小型ミサイル・レーザーを装備した小型バギー。モト・デストロイヤー同様に素早く走り回り、ヒットアンドアウェイで攻撃する。
立体化
82年当時、バンダイからメガ・クルーザーが模型化され発売されていた(参照)。
1/16スケールで、モーターライズキットとなっており、実際に走行が可能だった。
公開40年後の2022年、コトブキヤよりタック・コムがキット化。
宣伝用イラストのイメージに合わせた巨大な機体になっており、付属しているメガ・クルーザーおよびモト・デストロイヤーを、車内に格納する事が可能な仕様になっている。
そのため、映画劇中よりも巨大な「動く要塞」を思わせる。
2022年4月に発売予定。
動画
スタッフ
監督:ハル・ニーダム
製作:アルバート・S・ラディ
製作総指揮:レイモンド・チョウ
脚本:ジェームス・ホイッテーター、アルバート・S・ラディ、ハル・ニーダム、アンドレ・モーガン
撮影:マイケル・バトラー
音楽:ジェロルド・イメル
メカニックデザイン製作:ウイリアム・フレデリック
スタントチーム統括:ロバート・バス
技術顧問:デビッド・ワグナー大佐
美術:キャロル・ウェンジャー
視覚効果スーパーバイザー:ウィリアム・メサ
特殊効果:エリック・ロバーツ
マットペインティング:ジム・ダンフォース
VFX:イントロヴィジョン・インターナショナル