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メガフォース

めがふぉーす

『メガフォース』(Megaforce)とは、1982年、香港のゴールデン・ハーベスト製作、監督ハル・ニーダム、主演バリー・ボストウィック、アメリカ・香港合作の近未来SFアクション映画。
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正義は勝つのさ! 80年代でもな!


概要編集

メガフォースとは、1982年公開の、アメリカ・香港合作のアクション映画である。

公開時、製作費87億ドルと宣伝された。

自由主義国家の防衛のために結成された特殊部隊「メガフォース」の活躍を描く。


宣伝文句は大仰ではあるが、良くも悪くも「B級娯楽映画」であり、色々とツッコミどころも多いものの、底抜けの楽しさを感じさせる作風を有している。

一応は戦争アクション映画に分類されるが、人が死ぬようなシーンは無く、全体に漂う勢いと能天気さは他の追随を許さない。

ではあるが、予算の割には、全体的にどこかチープな雰囲気を漂わせている。登場するメガフォースの各メカニックもまた、どこか安っぽい(というか、玩具のような派手な色彩で、軍用マシンとは程遠い)。ちなみに当時の宣伝では「(登場するメカは)近未来に実用化を想定しているもの」といった感じの、誇大広告的な記述が為されていた。


しかし、小難しい理屈やら哲学やらドラマなどはおいといて、小気味よいメカアクションとお約束感のあるストーリーを楽しみたいという視聴者には、とても楽しめる楽しい作品である。



物語編集

アフリカの小国を脅かす、東側のグエラ戦車大隊。神出鬼没のその戦車隊は、西側諸国の軍では歯が立たいほど強力だった。

彼らを退治するために、イギリス軍のホワイト大将および、同行した女性士官ツアラ少佐は、テキサス州の砂漠の地下秘密基地へと赴いていた。

そこは、自由主義国家のための、超国家的組織「SUFF」の基地。そしてSUFFは秘密機動部隊「メガフォース」を擁していた。

ホワイト大将から、グエラ戦車隊の退治を要請され、メガフォースは出動する。

エース・ハンター隊長率いる、ダラス隊員を含める60名は、装甲指令車「タック・コム」をはじめとする超兵器車両を率い、ハーキュリー輸送機にて出撃した。

ハンターの部隊は、グエラの補給基地を強襲。彼らが大勢を立て直す前に撤退する作戦を実行した。


作戦は成功したが、隣国は紛争を恐れ、メガフォースの越境を拒否してしまった。

さらに、輸送機が唯一着陸できる干潟を、グエラ戦車隊が封鎖してしまい、脱出不能に。

降伏を迫られるメガフォースだが、グエラ戦車隊を後方から強襲し、そのまま突破。迎えの輸送機に乗り込もうとするが、二機中一機が来られなくなってしまう。

はたして、メガフォースは脱出できるのか……。


登場用語編集

SUFF編集

超国家的組織。西側を初めとした自由主義国家が集まって結成した組織で、自由主義が脅かされた時に、防衛するために強力な戦闘部隊を擁している。どこの国にも属さず、地球上のどこかで紛争が起これば、これを解決すべく出動するという、現代科学の粋を集めた超国家的な組織。

メガフォース編集

SUFFの攻撃部隊。世界中から選ばれたエリート戦士たちの集団で、それぞれ母国では戦死者だったり脱走兵扱いされたりと、その経歴は抹消されている様子。そのため、人種は様々。

構成メンバーは設定によれば数万人規模。劇中に登場したのは、エース・ハンターを隊長とした60名の機動部隊、およびサポートメンバー。

最新鋭の超兵器車両を駆り、紛争地帯で任務に就く。


登場メカニック編集

タック・コム編集

たっく・こむ

メイン画像の、メガフォース特殊装甲指令車。

部隊の移動指令室として機能する。車体の前部および側面部に機関銃を装備。また、パラポラ状のアンテナを持ち、作戦時に部隊の各マシンへ通信し、相互に連携して指揮を執る。

劇中に登場した実車はミニバン程度の大きさしかなかったが、宣伝用のイラストでは戦車以上に巨大に描かれていた

モト・デストロイヤー編集

小型装甲バイク モトデストロイヤー

メガフォースの戦闘バイク。フロント部に機銃と小型ミサイルを装備しており、スピードと小回りが利く事を利用して、ヒットアンドアウェイで攻撃する。ハンター隊長もこのバイクを劇中で駆り活躍。また、通常のエンジンの他に電気エンジンも搭載しており、静音走行が可能(これはメガクルーザーとタック・コムも同様らしい)。

ハンター隊長専用機は、特殊な機能が内蔵されており、脱出時にボタンを押して起動。

翼が展開し、飛行するようになる。

メガ・クルーザー編集

メガクルーザー

メガフォースの小型高機動戦闘車両。機関銃・小型ミサイル・レーザーを装備した小型バギー。モト・デストロイヤー同様に素早く走り回り、ヒットアンドアウェイで攻撃する。

また、劇中ではタック・コムおよびモト・デストロイヤーともども、派手な塗装が為されていたが、表面に塗られているのは特殊塗料であり、日光を遮ると一面黒色になる(つまり、夜間になると自動的に黒くなる。劇中でその様子が描かれていた)。


立体化編集

82年当時、バンダイからメガ・クルーザーが模型化され発売されていた(参照)。

1/16スケールで、モーターライズキットとなっており、実際に走行が可能だった。


公開40年後の2022年、コトブキヤよりタック・コムがキット化

宣伝用イラストのイメージに合わせた巨大な機体になっており、付属しているメガ・クルーザーおよびモト・デストロイヤーを、車内に格納する事が可能な仕様になっている。

そのため、映画劇中よりも巨大な「動く要塞」を思わせる。

2022年4月に発売予定。


動画編集


スタッフ編集

監督:ハル・ニーダム

製作:アルバート・S・ラディ

製作総指揮:レイモンド・チョウ

脚本:ジェームス・ホイッテーター、アルバート・S・ラディ、ハル・ニーダム、アンドレ・モーガン

撮影:マイケル・バトラー

音楽:ジェロルド・イメル

メカニックデザイン製作:ウイリアム・フレデリック

スタントチーム統括:ロバート・バス

技術顧問:デビッド・ワグナー大佐

美術:キャロル・ウェンジャー

視覚効果スーパーバイザー:ウィリアム・メサ

特殊効果:エリック・ロバーツ

マットペインティング:ジム・ダンフォース

VFX:イントロヴィジョン・インターナショナル

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