概要
1995年に制作されたマイケル・マン監督のクライム映画。
マイケル・マン監督がかつて長編ドラマとして作成したメイド・イン・L.A.のリメイクである。
今作で初めてロバート・デ・ニーロとアル・パチーノが同時に画面に映る形で共演した。
二人の相対するプロフェッショナルが共鳴し合う内容と後述の壮大な銃撃戦のシーンは後の作品に多大な影響を及ぼした。
本作は犯罪者役の俳優陣を実際に銀行に行かせどうやって金を盗むのかを考えさせたり、実際に捕まっている犯罪者に取材を行い、極力犯罪者の心理を理解させたうえで撮影しており、俳優陣も「殺し以外の犯罪は全てやった気分。」とインタビューで語っている。
銃撃戦
この作品でとにかく話題に上がるのがその銃撃戦のシーンである。
事前に主演俳優には元イギリス軍の小説家アンディ・マクナブが訓練を施しているため、銃口管理やマグチェンジ、銃の構え方等が徹底されており、尚且つ銃声は映画でありがちな作られた効果音ではなく、実際の実銃から録音されたものが使われている。
また、警察側がセミオート火器しか使用できないのに対して犯罪者側はフルオートを指切りバーストで撃っていたりする差も表現されている。
このシーンでヴァル・キルマー演じるクリス・シへリスがM733のマグチェンジをするシーンは実際に米海兵隊の教練用トレーニングビデオで使われたとのこと。
ただし、すべてがリアルというわけではなく、演者たちが使っている銃は演出としてマズルフラッシュを派手に見せるためにM16A1のフラッシュハイダーが使われていたり、
銃撃シーンの最中、ロバート・デ・ニーロが演じるニールが車の窓ガラスに銃を撃つシーンは元デルタフォースのラリー・ヴィッカーズ氏の解説によると実際に行うと爆音が響き、鼓膜が破れるか難聴になる可能性があるとのこと。
実際に元Navy SEALsの二人が番組の企画で映画と同じようなシチュエーションで射撃を行った際は札束の入った非常に重いバッグを抱えながら走ることになるため、終わった頃にはかなり息が上がっていた。
関連タグ
本作に多大な影響を受けて制作された銀行強盗FPS。
クリストファー・ノーラン監督は今作にインスパイアされて本作を撮影したとのこと。
