セクサロイド
せくさろいど
概要
ガイノイド(女性型アンドロイド)のうち、性交渉用の機能や反応能力を持ち、性的欲求を充足させるために供される個体。SexとAndroidの合成語である。
ガイノイドという単語自体が然程一般的でない関係や、その名前の印象もあり、知名度は高い。
狭義にはガイノイドであるが、女性用の男性型なども存在するとされる。
当然ながらガイノイド、いやアンドロイドが登場するような世界観(超未来を描いたSFなど)に固有の概念であるが、わざわざ性交渉機能を持たせることになっている理由は作品によって大きく異なる。多く見られる設定は人間の娼婦の代理であり、宇宙船内やコロニー内などの閉鎖居住空間におけるストレスのはけ口であるというものである。
また、何らかの理由によって女性が存在しなくなったため、やむを得ず制作されるケースも散見される。この場合は子宮相当機能を併せて有し、妊娠が可能である場合も少なくない。
登場例、及び類似概念
「性交渉が可能な、あるいは性的欲求のはけ口としてのロボット」という概念は意外と歴史が古く、アイザック・アシモフの作品にすら登場している。ただしその名称は作品によって様々。
「セクサロイド」の名前のままで登場する作品としてはバブルガムクライシスが有名。作中で与えられていたとされる本来の役割も定義に沿ったものである。
石ノ森章太郎作品にはセクサドールという概念が登場。ただしこれはセクサロイドに比べるとよりドール(人形)的であり、人格なども制限されており、作中での扱いは蔑称に近い。
この名前のガイノイドが登場する作品としては「セイバーマリオネット」シリーズがある(この作品には他にも「汎用」や、タイトルに冠されている「セイバーマリオネット」(戦闘用)も存在する)。同作はアニメ化もされているが、一般層向けであったためアニメ化においてはセイバードールと改称、"本来の用途"も伏せられている。
アダルトゲームなどの成人向け創作作品においては、セクサロイドやそれに類似する概念があるかないかに関わらず、ガイノイドが登場する場合は性交渉が可能になっていることが多い。例えば「ToHeart」に登場する一連のガイノイド達は家事用であるが性交渉機能もある(セクサロイドとして転用することを想定しているのかどうかは不明)。