珠晶
しゅしょう
小野不由美氏・著の小説『十二国記』の登場人物。
「図南の翼」における主人公。その当時の年齢は、十二歳。
概要
姓名は蔡晶。豪商である万賈相家末娘。幼い頃から父親に溺愛され何不自由無く育てられるも、先王崩御より27年に渡る王不在により荒廃していく国を憂い、官として国を支えることを目指すが、学頭が妖魔に殺されて庠学が閉校になったことで「王がいないと国は成り立たない」と自ら王になるべく家出して蓬山へ昇山する。
騎獣が好きで幼い頃は騎商(騎獣を扱う商人)になる夢を持ち、王になれなかったら自分の道案内を頼んだ頑丘に弟子入りして朱氏になろうと言っていた。
数々の天の采配もあって、十二国史上最年少の王になる。現在、治世90年を数える。
芳国を追放された祥瓊を引き取り、あえて奚(げじょ)のひとりとして働かせることで、かなり厳しいかたちではあるが王侯としての責務を理解させようとした。