概要
メカニズムやデザインにおいて、極めて強い個性を持っていたことでも有名。
プジョーとの合弁でPSAグループに属するようになってからはメカニズム面の独創性は薄れ、もっぱらデザインで自己主張するようになっている。
エンブレム
ダブル・シェブロンと呼ばれる山形のマークを使用する。歯車(シェブロン・ギア)の山をモチーフにしている。
メカニズム
ハイドロニューマチック
「水と空気のサスペンション」とも呼ばれるシトロエン独自のサスペンションである。
広義での「エアサスペンション」であるハイドロニューマチックは乗り心地の特性も類似しており、雲の様な乗り心地などと評される。
その他
フランス車に共通し現在でもオートマチックトランスミッションは4速を多く採用する為、他メーカーに比べて見劣りをする。またマニュアルトランスミッションもストロークが長く前時代的な精度である。
しかしながら、シトロエンの持つ独自性もあり、これらも全て「個性」として受け入れられる傾向がある。
デザインの特異性
アヴァンギャルドとはシトロエンのためにあると言っても過言ではない程、独自性にあふれたデザインを採用する。
かつてのシトロエンはブリキ缶のような2CVや宇宙船をイメージさせるDSなど、メカニズムのみならず外観も特異なものがあった。ひところはデザイン面での個性も徐々に薄れつつあったが、近年ではハンドルを廻してものセンターが固定したままであったり置物の様なメーターを採用したC4、運転者の頭上後方まで一枚ガラスで続くフロントウィンドウであるゼニスウィンドウなど他のメーカーには見られない特色を打ち出している。
モータースポーツ
伝統的にラリーを主に活動をしている。WRCでは、2004年以降7年に渡りセバスチャン・ローブがタイトルを制している。
しかしながら他メーカーと違いラリーベース車とレース車輌でのイメージの乖離が激しく車輌販売への貢献度は低いと推測される。