概要
白亜紀後期のモロッコの海成層から発見された翼竜で、属名は当時の地中海周辺に存在した内海・テチス海に由来して「テチス海のドラゴン」を意味する。
分類についてはプテロダクティルス類であること以外は判明しておらず、現在も混沌を極めている。
発見当初はプテラノドン科の新種として記載され、プテラノドン科としては最後まで生き残っていた種とされたが、2020年に新標本が見つかるとアズダルコ科に分類すべきとする可能性も出てきた。
2021年にはやはりプテラノドン科である可能性が指摘されているが、見つかっている化石は腕と後肢の骨のみなので、今なお詳細は判明していない。
腕の骨から推測すると、翼開長は推定5m程の中型翼竜だったと推定されている。