クズ二号
あにめばんではかずき
CV: 立花慎之介
概要
絆の異世界で天才術師と評されている人物で刀の国・レイブル所属。
自信過剰かつ身勝手で強引な性格で、尚文からは言動がクズ(オルトクレイ)に似ているとして「クズ二号」と変なあだ名を付けられた。本名が明かされる場面が幾度もあったが、尚文がよく聞いていなかったり、周りがうるさすぎてよく聞き取れなかった。
命を狙って来たため同情こそしていないものの、尚文も「名前くらいは覚えておいてやりたかった」と思っていたのだが、以降も話題に登っても尚文だけ本名を知らないままなのでクズ二号と内心で呼び続けている。
天才と言われるだけあり、伝説の武器なしでの絆の世界の転移スキルの再現、魔法の無詠唱行使、ホムンクルスの研究等に携わって成果を出している。太刀筋も刀の眷属器に挑戦しようとするだけあって尚文からも悪くないと思われる程度には修練を積んでいる。グラスからも「眷属器に匹敵する技量」と言われていた。
転移スキルの再現実験のためにミカカゲの龍刻の砂時計を訪れていた時に、たまたま竜刻の砂時計目的で近くにいた尚文たちが絆と敵対している刀の国の代表者に見つかったことで彼らに加勢するが、魔法を打ち返されたり落とし穴に嵌められたりとあっさり翻弄されて取り逃がす。その後刀の眷属器の選定に挑戦しようとした時に、刀がその場をたまたま通りがかったラフタリアを選んだことで激怒、彼女の言い分も聞かないまま盗人として追いかけ殺して刀を奪おうとした。
無詠唱魔法や刀、国の決戦兵器である白虎のクローンを使役してラフタリアたちと合流した尚文たちと戦うが、乱戦の末に白虎クローンは絆の「血花線」にバラバラにされ、自身はラフタリアに「霞一文字」で斬られたことで重傷を負い敗北。「あと10秒回復魔法無しでその場を一歩でも動いたら死ぬ」と警告されたが、まだ傷が塞がりきっていないことに気づかず追おうとした事で傷口が開き血飛沫をあげて真っ二つになり死亡。
死後、遺体並びに予備の体として作っていたホムンクルスはキョウに利用される。
女をたくさん侍らせていたが、その内の一人であるツグミからは性格の強引さに疑問を抱かれていた。眷属器を奪おうとしたことや様々な経歴や行動から、正体は波の尖兵の一人と推測されている。
各メディアにおける違い
どちらのメディアでも設定や経緯が異なる部分はあるが、最期は刀の勇者となったラフタリアの噛ませ犬としてやられるという点は同じであった。
漫画版
尚文たちを攻撃する際に周りのことを考えずに魔法を放ち一般人の巻き添えを出すなどより身勝手さが増しており、更に対話で交渉しようとした絆に対して刀以外の眷属器も奪い、絆を幽閉しようと語るなど悪党っぷりを見せた(これらは後に同類のタクトと宮地が実際に行われた)。原作では最後まであった周囲からの人望もなく、白虎クローンの群れが絆に切り刻まれたことに恐れをなした部下たちにオレの安全のために死ぬ気で戦えと自己中心的な言動を繰り返したことで、ラフタリアからも完全に見限られて猶予や警告なしで斬殺され、尚文からもあだ名でなく人格をクズだったと断じられた。
後述のアニメ版と比べると目つきが鋭く、顔つきがかなり悪くなっている。
アニメ版
なんと原作であれだけ名前を遮られ続けられていたのに「カズキ」という名前を付けられている。これまでアニメ版では、原作での名無しキャラも名前がついていたからある意味当然ではあるが……。
たまたま尚文達と遭遇した小説版、漫画版と異なり、キョウの刺客として現れ、龍刻の砂時計の警備をわざと薄くさせて尚文達を誘い込み、罠を仕掛けて待ち構えていた。キョウから見返りに転移スキルの再現実験のスポンサーになってもらっていたらしく、以外にも「さん」付けで読んでいた。本人曰く「ビジネスパートナー」とのことだが、後述のようにこいつらは普通協力しようとはしないので、かなりのレアケースである。ただやはり内心では嫌っているようでキョウを出し抜きたいと思っていた。
10話では小説版や漫画版ほど部下や白虎クローンを連れてきていなかったとはいえ、ラフタリア一人に一方的にやられ、さらに小説と同様に「霞一文字」で斬られ、警告される。しかし回復魔法を施していたツグミにも言われたこともあり、刀を渡すようしつこく喚き続きはしたが、動かなかったため、ラフタリアが去るまでは生存していたが、続く11話でツグミともう一人の取り巻きの女性から回復魔法の治療を受けていたが、その場に現れたキョウにこれまでの失敗を煽られ気味に言われたこともあり、始末をつけようと動いてしまったため傷口が開き真っ二つになり死亡、キョウにも呆れられた。また小説版や漫画版でも得意げに披露した無詠唱魔法は最期まで見せることはなかった。