サンアントニオ

さんあんとにお

アメリカ合衆国のテキサス州に属する都市

概要

サンアントニオ（英語：San Antonio）は、アメリカ合衆国のテキサス州に属する都市。テキサス州西部の商業・金融・工業の中心地で、食品業・航空機・建築材など多種多様な工業が発展している。市の内外に空軍基地があり、軍事都市としての一面も持つ。

歴史

1718年5月にスペイン人宣教師のアントニオ・デ・オリバレス司教が入植し、この地はこの宣教師の名前と砦の正式名称に因んでいる。1721年4月にラ・バイア砦（現在のゴリアド）が建設され、1837年6月に市として成立した。

市内

この地は「アメリカのヴェニス」と呼ばれ、それは市内に設けられたリバー・ウォークの存在に因む。1921年9月に発生した大規模な洪水が開発の契機となり、これは市内に甚大な被害をもたらした。

1929年6月に建築家のロバート・ハグマンは、リバーウォークの計画を提案した。後に大戦が迫ると市民の関心は薄れ、モータリゼーションによる市内の空洞化が顕著になると、戦後しばらくは浮浪者の溜まり場となってしまい、ゴーストタウンと化した。1963年4月に事態を重く見た市はパセル・デル・リオ（川の遊歩道）を打ち立て、再生に取り組んだ。

1968年4月に開催された「サンアントニオ国際博覧会」が成功に終わり、この地の関心・地位は高まった。大規模なコンベンションセンター・レストラン・劇場・ショッピングモールなどが相次いで建設され、文化の拠点としても発展している。