ようこそ‥‥
我は魔王オディオ…
君達に わざわざ集まって
もらったのは他でもない‥‥
とても大事な事を伝えねばならぬからだ。
概要
最終編の主人公をオルステッド以外のキャラクターにした場合、自身がなぜ見覚えのない世界に連れてこられたかを探る事になる。その終着点こそ、魔王オディオだった。
魔王となってこの世界を滅亡させたオルステッドは、それに満足する事なく、人間の所業がもたらす末路を他の時代・他の国々の者へも教えてやらねばならぬと考え、それらの時代で「オディオ」との戦いに勝利した人々を呼び寄せ、魔王山山頂に辿り着いた他の編の主人公達の目前にある魔王像から現れたのは、かつての彼の面影が全く無い漆黒の異形の存在だった。
そして、人間など救うに値しない存在であると教えるために抹殺を宣言、襲いかかってくる。
また、他人の心が読めるアキラで山頂で対峙した魔王オディオの真意を読もうとすると、心が闇に閉ざされているらしく読み取る事ができない。つまり、完全に心を閉ざしており隙を見せない。
そして彼らと対決するのは複数の異様にして異形の存在だった。
初期状態では核となる「オディオモール」、パーツとなる「オディオアイ」「オディオマウス」として登場するが、オディオモールを残して全て打ち倒すとこのピュアオディオとなり、真の力を発揮してくる。
その中でも「セントアリシア」という技は、アリシアへの無念が込められた、人間としてのオルステッドの意思が多分に込められた皮肉な技であり、同時に大ダメージ+石化+酔い+眠りという特徴が多くのプレイヤーを苦労させた。
実際、最終編で手に入るエリアルシリーズの防具などはこの技の対策のためのものであり、単なる技にとどまらない意味が込められている事は、『ライブアライブ』をプレイした方々なら御存じの通りであろう。
オディオモールは異常に堅い上、カウンターで自己回復ができるため、特定の技以外をほぼ受け付けない。
一応、モールの状態で倒せばピュアオディオは姿さえ見せる事なく滅ぶのだが、初見でそれに気づく人は稀だろう。
なお、ピュアオディオとの対決でのフィールドは一見わかりにくいが、ルクレチアの人々の成れの果てといえる屍の山だとされる。そして背景は謎の顔が浮かび上がっている。
見事ピュアオディオを倒す事ができれば、彼は元の「人間としてのオルステッド」に戻る。
そして、全ての責任をとってトドメを刺されることを望む。トドメを刺すかどうかは、プレイヤーの自由。
しかし、魔王オディオとは、悪の化身や欲望の果てに生まれた存在ではない。
見ての通り、主人公たちとなんら変わらない人間である。その意味を、よく考えてほしい。
そして、トドメを刺した場合はオルステッドが最期に誰の名前を呼んだかも、その意味を大きく現わしている。
そしてこのピュアオディオを倒した際のイベントにデジャヴを感じた方もいるだろう。
そう、オルステッドの人生を大きく狂わせた出来事と全く同じシチュエーションなのである。
少なくとも彼と違う点は、プレイヤーは魔王オディオの正体を中世編で知った上で倒した事にある。
最終編を始める際、プレイヤー諸氏はオルステッドで何をしてきたのかもよく考えてほしい。
なお前半戦のオディオアイとオディオマウスは名前の通り目と口の形をして顔を模している。
あたかも切替時や電源を切った時の画面に映るプレイヤーの顔のように。
余談
Pixivに投稿されているピュアオディオのイラストは殆ど赤い翼の生えたオルステッドの姿で描かれているが、実際の最終決戦時の姿は何かの花の様なものの上で鎮座し、赤い翼を広げた胎児の様な異様な姿である。
実は2022年6月28日のニンテンドーダイレクトminiにおいて、リメイク版ライブアライブのPV内でも登場している。リメイク版とはいえある意味ラスボスを出していいのだろうか? わざとPVに登場させることで初見プレイヤーにラスボスと思わせない大胆な手なのかもしれない。