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吉田政二の編集履歴

2022-07-29 22:38:54 バージョン

吉田政二

よしだせいじ

漫画「はだしのゲン」の登場人物

概要

吉田政二とは、漫画「はだしのゲン」に登場する人物である。元が江波で出会った、生涯忘れられない人。

アマチュア画家で大学生。県美展で何度も入賞実績があり、家族に将来を嘱望されており、姪たちにも懐かれていた。

終戦後にはパリで絵の勉強をするはずが、学徒動員で広島市に勤労奉仕に行った際、原子爆弾投下に巻き込まれ、全身大火傷を負うという重傷を負い、ほうほうの体で帰宅した。

それ以来、家族はもとより町の人からも「オバケ」と罵られ、「ピカの毒がうつる」として介護も受けられず放置されていた。そのことで性格がやさぐれてしまい、1日3円(テレビドラマ版では1週間100円、アニメ版では一日10円)で身の回りの世話の仕事を始めたゲンや隆太(原作では最初はゲンのみで世話をしており、隆太はゲンの要請で後から加わるが、アニメ版やドラマ版では初めから一緒に政二の身の回りの世話をしている)を「ハゲタカ」呼ばわりして散々こき使う。このことにキレたゲンが平手打ちを見舞い、隆太とともに帰ろうとするが、政二は泣きながらそれを引き止め、本心を語る。

「殴られて嬉しかったんじゃ。お前らだけじゃ、わしに真剣に向きおうてくれたんは…。どいつもこいつも、わしがピカを受けてからみんな寄り付かん。皮一枚向けただけで、人の心は醜く変わるもんじゃ…」

そうして、ゲンや隆太の叱咤激励を受け、ゲンたちをモデルに絵を描く(なぜかこの時ゲンたちは全裸になっている)など紆余曲折を経て絵への情熱を取り戻すものの、病状が悪化。ある日自宅で突然発狂し、ゲンや隆太を「敵のスパイ」と呼んで角材で殴りかかろうとしたが、喀血昏倒して一度息が止まり、遺体は棺桶に入れられ、通夜も滞りなく行われた。

その日の夜、ゲンの夢枕に立ち、未完成の絵と愛用の画材をゲンに託す。このことに虫の知らせを察したゲンは隆太とともに吉田の家へ行くが、政二は棺桶から這い出して、廊下で事切れていた。

政二の兄の英蔵の「棺桶から這い出て、お粥を食べたいなどと言い出したが、皆気味悪がって放置した」という報告や、遺族たちが政二の死を喜ぶ様子を見て激怒したゲンは涙ながらに吉田の家の者たちを殴打し、彼らの生前の政二への態度や最期の願いを叶えてやらなかったことなどを激しく糾弾した後、政二の遺体を棺桶に戻し、荼毘に付した。

アニメ版とテレビドラマ版では生存しており、兄とも和解している。



家族

  • 吉田 英造(よしだ えいぞう)

政二の兄。地元の資産家。路上で仕事を求めていたゲンに政二の世話を託す。政二を避けながらも、一方で身を案ずる場面もあるなど、兄として弟を気にかけている。政二の死後、バイト料を盗んだ金と疑われたゲンの無実を証明してやり、さらに江波の人間は疑い深いので気をつけるようゲンに忠告する。なおテレビドラマ版では酒問屋の主である。


  • 吉田 ハナ

英造の妻。原爆が落ちる前は義弟の政二とも仲むつまじく接していたが、政二の被爆後は一転して忌み嫌うようになる。常に世間体を気にしており、政二が死んだ時には喜んでいた。テレビドラマ版では花子という名前で登場しており、政二を心の底からは嫌っておらず、ゲン達に政二をこれ以上苦しませないために世話をさせないように言ったこともある。ただし、世間体を気にする性格は変わっていないようで、政二が被爆してから酒が売れなくなったことを嘆いた。


  • 吉田 冬子・秋子(よしだ ふゆこ・あきこ)

英造・ハナ夫妻の娘で政二の姪。原爆が落ちる前は叔父の政二とも非常に仲むつまじく接していたが、政二の被爆後は一転して忌み嫌うようになる。近所の人間から「オバケの家の子」と白眼視されており、姉の冬子には若干の良心の呵責があるように描かれているが、妹の秋子の方は、5円の報酬と引換に政二の殺害をゲンに申し入れる程憎悪している。 政二が死んだ時には母と姉妹共に喜ぶ。その光景を見たゲンに家の塀に落書きされる。テレビドラマ版ではいずれも登場しない。


別名・表記ゆれ

政二さん


関連タグ

はだしのゲン

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