七ツ石の狼、雲を取りに駆ける
ななついしのおおかみくもをとりにかける
「七ツ石の狼、雲を取りに駆ける」とは、ZUN制作の楽曲である。
概要
東方Projectの原作者・ZUN氏の手掛ける楽曲で、元は山梨県北都留郡丹波山村の観光地域作りの一環で作られた。
有り体に言うならば東方作品と無関係な非常に珍しい曲である。
観光地作りの詳細に関しても、上記の地元のたばやま観光推進機構が立ち上げた、狼の伝承をモチーフとした「Wolfship Design」なるブランドの一環として、七ツ石神社の再建をモチーフとした狼たちの絵本「蒼い夜の狼たち」(作:寺崎美紅 絵:玉川麻衣)が製作された訳だが、その絵本のイメージ曲として制作されたのがこの曲である。
更に楽曲自体も、ZUN's Music Collection Vol.9.5「虹色のセプテントリオン」にも収録されている。
ZUN氏のコメント
多摩川水系の源流で、雲取山を初めとする名山に囲まれた小さな山村、丹波山村のRP曲です。
猟師の村であるこの地では、昔から狼を神の使いとして信仰していたそうです。
七ツ石山の山頂近くには、狼像が祀られた七ツ石神社が建っています(2018年に再建)。
かつて絶滅前のニホンオオカミが見ていた険しくも美しい山の世界と、
現在も山の守り神として、村人と登山客に風に乗って同行する情景をイメージして作曲しました。
山の上でニホンオオカミが見ていた美しい北斗七星は、きっと今も変わりは無いのでしょう。
星空を通して過去と現在が繋がる、そんなような曲です。