概要
ミッキーマウスシリーズの一作。1938年にアメリカで公開された。『勇敢なちびの仕立て屋』をモチーフにしている。原題は『Brave Little Tailor』
物語
とある王国では巨人が出現し、城下町は騒然としていた。そんなことも知らない仕立て屋のミッキーは7匹のハエをどうにか仕留めようとし、一撃で7匹も仕留めた。ミッキーが「一発で7匹やっつけた!」と自慢すると近くにいた人達は丁度巨人を倒せる者の話をしていたため、『巨人を一発で7人やっつけた』と勘違いし他人に打ち明ける。その間違った噂は城の兵士を通して王様の耳に入ってしまう。ミッキーは王様に呼び出され、得意気に自慢するも、巨人退治を命じられて動揺する。巨額の報酬を提示されてなおも渋り続けるも、ミニー姫にキスされてついつい引き受けてしまう。出撃して我に返ったミッキーは郊外で途方に暮れてると巨人が出現。木や岩を踏み潰しながら前進しミッキーは農家に逃げ込み積まれたカボチャに隠れるが、運悪く巨人がカボチャを食べ始めたため、ミッキーも食べられてしまう。更に巨人が井戸水を飲んだためミッキーも丸飲みにされてしまう。しかし、運良く井戸の釣瓶に乗っていたため、巨人の体内から脱出できた。その後近くにあった藁き隠れるも、巨人がそれをタバコにしてしまう。巨人は家を小物入れのようにこじ開けライター代わりのストーブを取り出し火を着けたため、ミッキーはもがき苦しみくしゃみした途端巨人に見つかってしまう。ミッキーはついに戦うことを決意。機転を利かせて巨人の身動きを封じ、頭上から丈夫な糸で全身を縛って倒した。その後ミッキーはミニーと結婚し、遊園地を建設したのであった。
登場人物
主人公。本作では仕立て屋として登場しており、裁縫以外には一度にたくさんのハエを叩き潰す特技も持っている。町民から勘違いされて巨人退治に向かう羽目になった。ロープのように丈夫にした糸を使って巨人を捕らえた。
お姫様として登場。巨人退治を渋るミッキーに食い下がる父に『巨人を倒した暁には自分がミッキーと結婚する』と提案する。
王様
ミニーの父親。実父なのか、ミニーの父親役なのか不明。
衛兵として一瞬登場。二人の兵士と共に町民からミッキーの噂を聞いていた。他の二人は槍を持った重装備の兵士とメイスと剣を持った軽装の兵士で彼自身は斧を持っている。
グーフィー達からミッキーの噂を傍聴して王様に報告する。ドナルドでも良さそうだったにもかかわらず彼なのは、当時ドナルドは今ほど人気はなく、ミッキー、グーフィーとトリオというイメージが今ほど浸透していなかったからだと思われる。
巨人
王国を蹂躙する巨人。ミッキーをカボチャごと食べたり、ミッキーの隠れた藁をタバコにするなど、知らないうちにミッキーを苦しめるも、タバコから出てきたミッキーと戦い敗北。その後建設された遊園地のエネルギーを作るため、風車を動かして発電している。
アメリカのコミック『Thumper Meets the Seven Dwarfs』によると正式名称『グスタフ』。