概要
主に海外アニメの吹き替えで散見される。
ここでは有名な例を挙げていく。
ミッキーマウスの「細切れにしてやる!」
『ミッキーの巨人退治』(1938公開)の日本語吹き替え(青柳隆志版)における台詞。
しがない仕立て屋のミッキーはハエ叩きを二つ使い、ハエを7匹を同時に退治するという神業を見せる。それを巨人退治のお触れで盛り上がる近所の人に自慢したところ、「ミッキーは巨人を7人も退治した」という話と勘違いされ、それがあろうことか王の耳にまで伝わってしまう。
王の前に呼ばれたミッキーは同じく自慢をするが、実は巨人退治の話と聞いてビックリ。破格の報酬を提示されても渋り続けるが、ミニー姫の熱烈なキスに舞い上がってしまい、その勢いで巨人退治を引き受けてしまう。
この時に出た台詞こそ
「よーし、奴を細切れにしてやる!」
である。
よく音MADなどでネタとして使用される台詞だが、れっきとした公式の台詞である。
当然ながら夢の国のお裁きという意図での台詞では無いが、元ネタを知らない人にはこっちのある意味怖いネタの方で浸透してしまっている。
尚、該当のセリフは、これより先に発売されていたポニー・バンダイ発売の後藤真寿美版(現在は絶版)では用いられてはいない。が、こちらのセリフは「よーし、奴を切り刻んでやるぞー!」になっており、インパクトには欠けるものの、こちらもなかなか物騒な言葉選びである。
トランスフォーマーの「細切れにしてやる!」
『戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー』第6話「SOS!サイバトロン」における一幕。
複数のデストロンと交戦していた司令官のコンボイを救援すべく駆け付けたサイバトロン戦士達。その中でも特に血気盛んなアイアンハイドが、つい放ってしまった怒りの暴言。
「デストロンめ、よぉーし、引きずり降ろして細切れにしてやる!」
あのイケメンボイスで有名な速水奨の声でこんな物騒な台詞が飛び出すのだから驚きである。
サイバトロンにとってデストロンは話し合いの余地のない悪辣な集団であり、ストリークのようにデストロンに対して深い憎悪を抱く者も少なくないことからサイバトロン達はデストロンに対してかなり攻撃的な台詞を投げかけている。ちなみにこれも数多の中の一つでしかなく、『戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー』に登場するサイバトロンはこの他にもかなり血の気の多い台詞で有名である。
所謂赤いサイバトロンの台詞としては非常に有名。だが、かのアニメスターであるミッキーですら同じ台詞を発しているのだから、これはきっと正義の鉄槌を下すのにふさわしい台詞なのだろう…たぶん。
仮面ライダージオウの「細切れにしてやる!」
『仮面ライダージオウ』第12話「オレ×オレのステージ2013」の一幕。
2013年と2018年のアナザー鎧武に2人のソウゴが変身した仮面ライダージオウ・鎧武アーマーがスカッシュタイムブレークを決める際に言った台詞。
「細切れにしてやるぜー!」
だがジオウに斬られたアナザー鎧武は全然細切れになっておらず、輪切りにされて倒されたため、ツクヨミも「それ輪切り…」とツッコんでいた。