概要
1984年にタカトクトイスが企画した虫から変形するロボットシリーズ。プラモデル展開は今井科学が担当した。
タカトクトイス倒産後、金型はハズブロにわたり、トランスフォーマーのシリーズとなった。
設定
アートミックにより、販売当時に作品設定が為されている。
地下100mの異次元に存在する、地下都市コムン。
そこには平和的なエキムと、好戦的なガイムという種族が共存していた。
地上人による地下資源の採掘と奪取により、自然のバランスが崩れ、ガイムは地上支配のために侵略活動を開始。
それを防がんと、エキムも五人の戦士が昆虫型マシンを駆り、ガイムを追って地上へと向かう。
ここに、エキムたち「ビートラス」と、ガイムとの戦いが始まった。
登場マシン
各ビートマシンは、初期設定では「本物の昆虫に変形する、生物感のあるデザイン」が為されていた。後に低年齢層にアピールするため、硬質的かつロボット的なデザインに処理される。
玩具はタカトクトイスから、プラキットは今井科学から、それぞれ発売された。
ビート・ガドル
重装備白兵戦用。
ビートラス隊のリーダー、カリムが搭乗。カブトムシ型に変形する主役メカ。剣「ガドルソード」専用銃「ガドルショット」が武器。
ガイムとの戦いでカリムが落命後は、地上人の主人公・大地守が代わりに搭乗する。
玩具は甲虫同様に翼が開き、飛行形態をとれる。また、昆虫形体「ビート・モービル」、人型「ビート・アタッカー」以外にも、ガウォークに似た「ビート・ホバー」形態にもなれる。
パワーアップ形体である、ヘラクレスオオカブトに変形する「ヘラクレス・ガドル」も存在する。
後にトランスフォーマーで、デストロン側のデラックス・インセクトロン「射撃手バラージ」としてリペイントされる。
ビート・クガル
重武装突撃戦用。
ビートラス隊サブリーダー、カルマが搭乗。クワガタムシ型に変形する。武器は槍「クガル・ダガー」専用銃「クガル・ショット」。
変形パターンがガドルと異なるため、玩具はガドルのように前翅を甲虫類のように開く事ができない。また、ビート・ホバー形態もとれない。
パワーアップ形体である「ハイパー・クガル」というバリエーションが存在。モチーフとなったクワガタムシは不明。
今井からのプラキットは未発売になっている。また、プラキット版は後に「昆虫ロボ」という別シリーズのプラモシリーズで再販される。
デラックス・インセクトロン「盗賊チョップ・ショップ」として後にリペイントされる。
ビート・セグナ
偵察電子戦用。
ビートラス隊の、穏やかな性格の巨漢・トルモが搭乗。セミ型に変形する。武器は手斧の「セグナ・トマホーク」専用銃「セグナ・ショット」。
セミ形体および人型でも翼を広げる事が可能。ホバー形態は、多少無理があるが再現可能。
デラックス・インセクトロンでは、「心理戦闘兵ヴェノム」としてリペイントされる。
ビート・バダム
機動迎撃戦闘用。
ビートラス隊最年少の少年、キルロが搭乗。バッタ型に変形する。武器は盾「バダム・シールド」専用銃「バダム・ショット」。
バッタに変形する。ホバー形態は形状から不可能。ボディカラーは、パッケージなどでは緑色だが、実際の玩具、および今井のプラモ版では、茶色系でまとめられている。
後に今井のプラモが「昆虫ロボ」として再販された際には、緑色の成形色に変更された。
デラックス・インセクトロンでは「戦士ランサック」としてリペイントされる。
ビート・パピル
小型情報処理用。
ビートラス紅一点で、カリムの妹であるラミルが搭乗。テントウムシ型に変形する。
玩具およびプラモデルは発売しておらず、武器も設定されていない。設定画では、メカ少女のようなビートアタッカー形体を有する。
なお、「ビートセブン」に改題され、発売された塗り絵では「ビート・レイデ」という名称になっており、ビート・パピルは蝶から変形する別のビートマシンの名称になっている。
パピルの他、蝶型、カミキリムシ型などのビートマシンが存在するらしいが、詳細は不明。
ガイム側のメカ
こちらは、設定上存在するのみで、玩具など立体物は無し。「てれびくん」掲載のコミカライズや塗り絵などに登場している。
- スパイドゥ
蜘蛛型のガイムメカ。
- スコルピオ
サソリ型ガイムメカ。
- ディマンティス
カマキリ型のガイムメカ。
- グレート・ガイム
ガイムの首領。人型のデザインは残されているが、変形機能の有無は不明。