1.(豚の鳴き声の擬音語)
日本語でいう「ブーブー」に相当する、豚の鳴き声を英語で表現した擬音語。
「いや、豚の鳴き声は『ブー』だろ!!」とお思いの諸兄もおられるかもしれないが、言語毎の発音の違いや、歴史・文化的な背景の違いから、われわれには明らかにおかしく聞こえても、それは仕方の無い事なのだ。
鳴き声の表現が異なるのは豚だけではなく、犬は「バウワウ(bow-wow)」、猫は「ミャオ(meow)」、ネズミは「スクイーク(squeak)」ニワトリに至っては「クックルドゥドゥドゥ(Cockle-doo-doo-doo)」である。
因みに、イノシシの鳴き声も一緒で「oink」らしい。
2.(Only in Korea)
アメリカの投資ファンド会社「ローンスター」と、韓国の大手銀行「ハナ銀行」の間で起こった、通称『ローンスター問題』から生まれた造語で、『韓国でしか起こり得ない』という意味である。
ローンスター問題が起こった2006年はまさにネット右翼が隆盛を極め、日韓関係が悪化の一途をたどり始めた嫌韓ブームの時代であり、列島と半島のなんて言うか・・・その・・・“価値観”の違い?を一言で言い表したこの言葉は当時、ちょっとした流行語にもなった。
「OinK」の今
2000年代中盤から後半にかけて大きなムーブメントとなった嫌韓ブームであったが、残念ながら2010年代に入ってからは減退し始め、中韓に代わってフェミニストとの対立がネット住民の間で問題視されるようになった。
2013年末の人工知能学会の会誌の表紙につけられたクレームに端を発するこの問題により、「OinK」という言葉もやがて死語となっていった。
現在では、「豚に関する言葉」と「韓国に関する言葉」という2つの情報が混同されて「『OinK』とは韓国語で『豚野郎』という意味」と誤解されるまでになってしまった。