平均視聴率は52.6%、最高視聴率は1983年(昭和58年)11月12日放送(第186回「戦争編・東京の加代」)の62.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。これは2012年4月現在、ビデオリサーチの統計史上、テレビドラマの最高視聴率記録である。
後にスリランカ、インドネシア、フィリピン、台湾、香港、ベトナム、アフガニスタン、シンガポール、エジプト、イランなど世界66か国や地域で放送され、苦難に遭いつつも決してあきらめず、明治、大正、昭和を生きた主人公・おしんの姿が、日本だけでなく世界各国で人々の共感を呼び、「おしんドローム」という言葉を生み出した。2011年現在、「世界で最もヒットした日本のテレビドラマ」とされ今もなおファンが多く根強い人気がある。
2003年4月からは、放送20周年記念で1年間に渡って通常放送と同様、毎週月曜日~土曜日の夜7時30分からNHK衛星第2テレビジョンで全話再放送され、放送終了後の7時45分からは藤原勝也が司会進行で『BSおしんだいすき』という次回の話の予告や視聴者からのお便りなどを紹介した5分間のミニコーナーがあり、小林綾子や丸山裕子、今福將雄がゲストで登場することがあった。なお、当番組が放送されていたため、2000年から12月1日に放送されている『デジタルドリームライブ』は、この年に限って15分遅い放送開始となっている。
朝日新聞2010年9月25日付のbeランキング「心に残る朝ドラヒロイン」アンケート結果では、本作の田中裕子が第2位だった(第1位は樫山文枝『おはなはん』、第3位は国仲涼子『ちゅらさん』)。
作品では、おしんの幼年期の苦労を描いただけではなく、義理や周りを見ることなく他人を押しのけてまで銭儲けをしてもいずれ自分を追いやってしまう、人として本当に大切な物は何かというメッセージが、おしんが人生の歩みの中で出会ってきたたくさんの恩人の言葉を通してちりばめられている。
総集編がBSと地上波で放送された。
放送日:BS2 1999/10/25~1999/10/28、20:00-21:30 地上波 2000/03/20~2000/03/23、21:35-23:05 地上波 2000/03/20~2000/03/23、21:35-23:05 連続テレビ小説の放送50周年を記念し「おしん総集編」が2011年11月25日にNHKよりDVDリリースされた。
【収録内容】 ・DISC.1 第一話「最上川・ふるさと」 第二話「結婚・大震災」 ・DISC.2 第三話「流転」 最終話「最上川・時の流れ」 ・DVD2枚組 ・収録時間354分/画面サイズ4:3/モノラル/カラー/日本語字幕 裏番組にTBS系列で「おゆう」(放映期間:1983年4月4日 - 9月30日(全130話)、放映時間:毎週月曜日 - 金曜日、12:40 - 13:00)が放送されたが視聴率は「おしん」にはかなわず苦戦を強いられた。そのためヒロイン(おゆう:浜尾朱美)の相手役の幸吉を演じた陣内孝則は「こちらがだいこん飯を食べるハメになった」と述べている。神山ひさを演じた赤木春恵はこの「おゆう」にも出演している