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青騎士(鉄腕アトム)の編集履歴

2022-12-02 07:57:40 バージョン

青騎士(鉄腕アトム)

あおきし

手塚治虫の代表作『鉄腕アトム』の1エピソード。ロボットのみによる独立国『ロボタニア』の建国を叫び、人間とロボットの激しい対立を引き起こす反乱ロボット『青騎士』なるロボットにアトムが同調していくというストーリー。

「アトム」の中でも極めて問題意識の高いエピソードであり、現在「ケロケロエース」誌上で姫川明によるリメイク連載がなされている。なおこの手のエピソードでは恒例のことだが、天馬博士が非常に重要な役回りで登場している。


漫画原作とその後に作られたアニメやそのリメイク等、それぞれに青騎士の設定が異なるが、基本的に青騎士の本名がブルーボンという所だけは共通する。

この「青騎士」編が作られた背景には当時の社会風潮が深く関係していて、

当時は左翼闘争や学生運動が盛んになっていた時期であり、既存の正義や道徳を軽蔑する風潮が蔓延していたため、それらをテーマにしていたアトムは人気に陰りが見え始めていたのである。そこで時流に合わせて作り出されたのが「青騎士」編だったのだが、それまでのアトム像からかけ離れた展開に読者が離れてしまい、結果的に鉄腕アトムという作品にトドメを刺すことになってしまった。

手塚氏にとっても悔いの残る内容ではあったものの、「差別や迫害に対する弱者の蜂起」というテーマはしっかりと描かれているためか単体のエピソードとしては完成度が高い。

原作での青騎士

ロッス博士が作ったロボットで、元々3人の兄弟ロボットだった。しかし、その2番目に当たる女性のロボット・マリアがブルグ伯爵に嫁ぎ、そして些細なことが理由で破壊されてしまう(第2作ではこの部分がアトラスのパワーアップに繋がる経緯として流用された)。その時助けに入った末弟ロボット・トントも破壊され、最後に残った長兄ブルー・ボンが後の青騎士である。青騎士の体には破壊された弟妹の顔等が博士によって組み込まれ、また空気を出し入れすることによって大きさを変えることが出来る。この体を恥じた青騎士は鎧を着用するようになる。

伯爵に始まり全ての人間を恨み、伯爵を殺した上でロボットの王国を作ろうとする中で、伯爵や田鷲警部らによって始まった「青騎士ロボット狩り」にたまりかねたアトムが協力、やがて伯爵率いる人間軍と戦い勝利するも、人間軍兵士を抹殺しようとしたのをアトムに拒まれ、更にそこへやって来たロッス博士が生い立ちを語ろうとするのに対し、言わせまいと槍を投げつけるが、ロッス博士をかばったアトムに命中し、再起不能なまでに破壊、自らは伯爵の不意討ちで破壊され、伯爵の卑劣さに怒ったお茶の水博士はその大きな鼻でしこたま殴り「ロボットどころか殺人鬼以下」と罵った。この後、破壊されたアトムはお茶の水博士には修理できず天馬博士が直すが、人間を軽蔑し人間に対して冷酷に振る舞う冷血漢に豹変しまった。その変わりようはウランが戸惑ったほどだった。

なお、ブルー・ボン、マリア、トントのデザインはvとマグマ大使のキャラクターが使われている。


アニメ第1作での青騎士

アニメ第1作では人間軍との戦いまでは原作同様だったが、誕生の生い立ちは自ら語り、決戦後に対立したロボットを破壊したのはアトムではなく、インカのロボット・クスコであり、当のアトムは伯爵に止めをさそうと青騎士が投げつけた槍を、伯爵をかばって右腕に命中し、右腕だけがもげた程度だった。なお、アニメ版の伯爵は青騎士が弟妹に変形したのに慌てて槍で撃破したが、その後足場の崖が崩れて転落死してしまった。

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