概要
『中学聖日記』は、かわかみじゅんこによる日本の漫画。
タイトルはNHK名古屋放送局制作のドラマ『中学生日記』と、大映テレビが制作し1983年にTBSテレビ系で放送されたドラマ『高校聖夫婦』から引用された。2016年、第7回「an・anマンガ大賞」や『このマンガがすごい!2017』オンナ編にランクインし、注目される。2018年10月にTBS系列の火曜ドラマ枠で実写ドラマ化。主演は有村架純。主題歌はUruの「プロローグ」。
登場人物
- 末永聖(演:有村架純)
本作品の主人公。子星中学校で中学3年生のクラスを受け持つ国語教師。夢であった教師になれたことで張り切るが、しっかり者で真面目な性格が時に空回りすることも多く、生徒たちに笑い者にされてしまうこともある。大学サークルで知り合った恋人である川合勝太郎からプロポーズされ婚約するが、大人の雰囲気を持つ勝太郎と比べて大人になりきれていないと感じる自分に劣等感を覚える。しかも遠距離恋愛で多忙ということもあり、なかなか逢う時間がない。そんな時に中学3年生の黒岩晶と出会い、聖に恋心を真正面からぶつけてくる晶に惹かれてしまう。
- 黒岩晶(演:岡田健史)
子星中学校に通う中学3年生の男子生徒で、成績優秀で、運動神経抜群、聖が受け持つクラスの生徒の1人。元々が内向的な性格であるがゆえに自分から進んで何かをするということが苦手である。自分のいるクラスを受け持つことになった聖に惹かれてしまい、それが恋だと気付いた時から聖を見るたびに焦燥感を募らせてしまう。様々な方法で聖に抑えきれぬ恋心をぶつけるのだが、それがやがて思わぬ展開に発展してしまうことをまだ知る由もない。そしてこの聖との恋がきっかけとなり、それまで良好な関係を築いてきていた母親との関係性に少しずつ亀裂が生じていく。
- 川合勝太郎(演:町田啓太)
聖の恋人で大学時代のサークル仲間。商社に勤めるエリートであり、常に海外を飛び回っている。現在は大阪に赴任しており、聖とは遠距離恋愛中である。しかし、互いに多忙であり、なかなか時間も取れないことからすれ違いが続いているが、余裕のない婚約者の聖を常に心配し気を遣う優しい男性である。聖にとっては最大の理解者であると同時に、晶との恋愛関係を築くには最大の障壁となる。
- 岩崎るな(演:小野莉奈)
聖の教え子。負けん気が強く、自分の中の信念を貫く強い意思を持っている。晶に思いを寄せており、一方的に聖を敵視するようになる。嘘をついてでも、自分に正直に突き進むタイプである。通称は“るなち”。3年後は晶とは別の高校になり疎遠になるも、同窓会で再会しもう一度アタックする。
- 黒岩愛子(演:夏川結衣)
晶の母親。アジア雑貨輸入販売会社を大きくしてきたやり手の女社長であり、シングルマザーとして晶を懸命に育ててきた。会社や息子を守るためならば、如何なる手段をも講じる強気な性格も持ち合わせている。放任主義で育ててきたが、反抗期もほとんどなかった晶とは良好な親子関係を築いてきた。晶が聖に恋をしていることにも最初はあまり気にしていなかったが、晶が思いも寄らぬ行動を取るようになると、次第に聖に対して警戒感を強めていく。