概要
声:篠原侑
アニスフィアの魔学研究を手伝っている呪いマニア。自分の魔法適性が原因で下手に使うと人格が汚染される体質であり、アニスフィアの魔学研究もあって改善していることもあって適宜共同研究などを行っているが、魔法そのものに関するスタンスは正反対。アニスの研究を「カスみたいな妄言」と小馬鹿にした発言をし、アニスから自身の呪い収集を「あんたの陰キャ趣味の方がよほどカスなんだが」と言い返されている。
弊害を抜きにしても人格的に割と問題のある人物であり、家柄では明確に上なユフィリアにもため口上等・そもそもアニスフィアも敬称こそつけているが敬語や敬意は一切見せない・レイニの諸事情があって罪悪感を覚えたことでアニスフィアが事情の深刻さを再認識する……といったレベル。反面有事においては弊害覚悟でアニスフィアの援護のために魔法を使用したり、ユフィリアに自分たちのスタンスの違いを告げて覚悟を問うような立ち回りをするなど、面倒見はかなりいい。
プロフィール
性別 | 女性 |
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好きな事 | 呪いに関する知識の収集 |
嫌いなもの | 魔法の才能 |
経歴
ユフィリアに勝るとも劣らない魔法の天才だったのだが、魔法を使えば使う程、魔力の元となる魂のバランスを崩して精神を病んでしまう厄介な体質だった。
そしてその事実を誰も知らなかった為、魔法の腕を磨き続けた結果、肉体・精神共にボロボロになってしまった。そしてその結果、狂人化してしまい、「人を傷つける事を好み、気に入らないものがあれば残虐に痛めつける。少しの事でも怒りと苛立ちを覚え、魔法を相手にぶつける事も厭わない。」という危険な人物へと変貌してしまっていた。
だがその頃、アニスは「精霊によって魔力を奪われすぎて、精神を病んでしまう」という心の病の存在の仮説を立ていた。
そして、ティルティが仮説の体現者なのではないかと考え、接触を試みたが、王族だろうと何だろうと噛みつく狂犬のような状態に陥っていた。時間こそかかったが説得に成功し、魔法の使うのを止めた結果、心身共に回復しだした。ティルティ自身曰く不敬罪による処刑寸前だったとのことで、結果的にアニスフィアに命を救われた人物だったりもする。
しかし今度は精神が病んでいた頃の行いに対して罪悪感を覚え、「魔法の才能なんて呪いだと」今度は自分を責めるようになってしまった。
その結果、魔法を使えるようになるのをすっぱり諦め、薬学や医学を研究する道を選び、自分を苦しめた魔法の才能という呪いなどの情報を集める『呪い収集マニア』となる。
魔法が発達しているゆえに医学の発展が遅れているこの世界においては、解明されていない現象を呪いと定義することが多いが、彼女はそのような「多くの紛い物」の中から「本物の呪い」を発見することに意義を感じている様子。薬学や医学に詳しいのはその研究過程の副産物。
基本的に魔学の研究過程を秘匿するアニスフィアが、ドラゴンの刻印を背中に印すことができたのは、共同研究者かつアニスフィア同様の変り者であるゆえに機密漏洩の心配がない信頼を置ける彼女が協力したため。
アニスフィアからは刻印が身体を侵食していないかどうかを確認するための「健康診断」ができる人物としても信用はされているが、その一方で研究に打ち込みすぎることから外出をほとんどしておらず、色白が不健康な域に達しているため「医者の不養生」とも指摘されている。
もっとも、そんな呪い収集に没頭したのはアニスフィアのドラゴン刻印こそが発端である。
魔法との相性が悪い体質を治療することは可能らしいが、健康体になったら嫁に出されることを嫌い、あえてそのままにしている。
自身の特殊な環境を逆手に取って自分の人生を謳歌している姿はアニスフィアの鏡写しであり、それでいてどこまでも共感だけはできない腐れ縁と言える。