徳田秋声
とくだしゅうせい
文豪とアルケミストの同名人物は、徳田秋声(文豪とアルケミスト)へ。
表記に関して
タグの関係上もあるが、本来の表記は【德田秋聲】となる。
人物
戦前戦後を代表する文豪の一人。田山花袋などとともに私小説の第一人者でもある。代表作に『黴』、『あらくれ』など。活動時期が長かったことでも知られたが、戦時の趨勢に巻き込まれ、集大成と位置づけた意欲作『縮図』が時勢にそぐわない(花柳界を描いたものだったため)として突如新聞連載を打ち切られるなどして、失意の中、世を去ることになる。
そこまで知名度が高い作家ではないが、夏目漱石、川端康成など、彼を高く評価している作家は数多いことで知られ、フィクションを恰もフィクションらしく見せない、どこまでも緻密な心理、情景描写に定評がある。
特にノーベル文学賞受賞者の川端康成が高い評価した作家ということで、フランスなど海外でも一定の知名度を誇っており、マニアックな人気を持っているとのこと。
余談
メイン画像が乏しいのはメディア露出が乏しく世間の知名度が低かった(当時から映画化などメディアミックスされた作品があまりなかった)ためである。
おおかた、世間の知名度が上がったのは文豪とアルケミストの登場人物どころか、なぜか最重要人物にまで抜擢されたからといっても過言ではない。同ゲームの制作所が金沢市にあったため、金沢三文豪といわれてきた泉鏡花、室生犀星、徳田秋声をもっと知ってもらうために、絶対外さないつもりでいたという。中でも徳田の偉業をもっと知って欲しいとゲーム経験者が誰でも最初に出会うキャラにした結果、同ゲーム作品で一番の人気キャラとなった(金沢市の德田秋聲記念館でも、大幅に知名度が上がった件で感謝の辞を述べたりしている)。よって、イラストもそっちが大半を占める……と言うよりも、それに関連した物しか投稿されていない。