解説
なにかしらの被害を受けた者が、その加害者に対して報復することである。
相手に自分の怒りを分からせて仲直りしたい、自分の気が済むまで相手を潰したいなど、動機は人や状況によって変わる。
一見、正論に思えるが、
- 仕返しは殆どが犯罪になるので、自分が犯罪者として逮捕されるかもしれない。最悪、実名報道される。
- 逆に加害者から反撃されるかもしれない。
- やったところで加害者が反省するとは限らない。
- 加害者から逆に一生逆恨みされるかもしれない。
- 加害者に恨まれ、粘着、ストーカーされるかもしれない。
- 加害者のほうが上手だったら返り討ちにされ、泣き寝入りせざるを得なくなる。
- 加害者が上手だった場合、安全圏から一方的に攻撃され、こちらからの反撃が出来なくなるかもしれない。
- 加害者が仕返しされた理由を理解できていない(する気がない)場合は、仕返しされたのではなく、被害者が理不尽に自分を攻撃してきたと勘違いするため、勝ち負け関係なく両者の関係が悪化する可能性がある。
- 仕返しの理由が世間から見て大したことがない場合は、逆に仕返ししてる側が加害者という評価になるかもしれない。
- 仕返しの手口や度合いによっては、世間からの加害者と被害者の評価が逆転したりする可能性もある。
- 理由が正当だったとしても、仕返ししてることが世間にバレることで、こちらの評価も下がったり、ペナルティを受ける(学生なら退学、会社員ならクビなど)可能性はある。
- 仕返ししたことで、被害者もヤバいやつというレッテルを貼られ、人生に悪影響が出る可能性がある。
- 加害者がいい人ならともかく、反社会的な思考を持っていたり、本当に反社の人だったりしたら、色々と厄介なことになる可能性がある。関係のない仲間が騒動に巻き込まれたり家庭崩壊したりなどの大惨事になる可能性もある。(相手が反社かそうでないかは外見や第一印象だけで判別できるものではない)。
- 冤罪や勘違いだったら取り返しがつかない。
- 仕返ししたことで、余計に問題を拗らせるかもしれない。
- 仕返ししたせいで、大事になるかもしれない。
- 周りの人間関係や自分の人生を巻き込むかもしれない。
- 問題が長引くかもしれない。
などなど、リスクがあるため、自分の身を守るために、やめたほうが無難である。
仕返しとはいえ加害行為なので、それが原因で相手から逆恨みされ、相手から仕返し返されるリスクはあるため、必ずしもそれで相手に勝てるとは限らないのである。
仮に勝てたとしても、それにより必ずしも世間が味方になるとも限らない(なぜなら仕返しした時点で、仕返しした人も加害者になるから)。
基本的には自分の心の中で片付け気にしない、やるとしても精々、思っていること(悪口などの攻撃ではなく、本当に思っていること)を本人に直接言うくらいにしておき、それでも無理なら、それ以上はその人と関わらないか、もしくは示談交渉に持ち込んだほうがよいであろう。
何のために法律があるのかを考えれば分かることである。
※加害者側は仕返しされた場合は、たとえどんな仕打ちを受けたとしても逆ギレせず、素直に反省、和解しましょう。当然ですが、ここで下手に逆ギレや仕返しをすると、相手や世間から反省してないと見なされ、余計に状況が悪化する可能性があります。話しても分からないような相手とトラブルになった場合や、心底反省し更正するための努力をしているにもかかわらず、それでも攻撃され続ける場合は、周りの人を味方に。必要なら弁護士を間に入れ、示談交渉を。
相手を変えることは難しいが、自分を変えることは相手を変えることと比べれば大分簡単なのである。
つまり、あなたの心掛けや行動次第で自分の人生に起こるトラブルを減らすことは可能なのである。