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プライマー/時間移動船(地球防衛軍6)

ぷらいまーというそんざいそのもの

3Dアクションゲーム「地球防衛軍6」に登場する架空の存在。この記事ではそれとは別の「プライマー」を解説する。

注意

本記事では「地球防衛軍6」のラストまでのネタバレを含みます。未プレイの方は閲覧注意です!

超巨大船が出現!

何もない空間から突如あらわれました。

リングに匹敵する質量。 にもかかわらず、驚くべき速度で飛行しています。

リングを破壊したことで、敵の時間移動には誤差が生じるはず……。

ですが、この時間、この瞬間に正確にあらわれたということは……巨大船はリングと同等かそれ以上の機能を持っている。

そう考えるしかありません。 つまりあれは……第二の時間移動母船です。

概要

死闘の末、遂に歴史改変船団の出現に居合わせ、さらにそれらを壊滅させることに成功したプロフェッサーとストーム1。歴史は『人類が優勢でプライマーは追い詰められてる世界』のままで遂に歴史改変を食い止めることができた。もう死ぬことが許されない最終決戦へと挑み、遂にリングを完全破壊することに成功。

しかしその直後、上空に巨大なワームホールが現れ、そこから出現したのは新たな敵船だった

全長1km以上、そしてリングに匹敵する質量を持ちながら高速で飛行が可能であり、更にリングには無かった武装が備わっているなどプライマーの新たな切り札に相応しい存在である。

戦闘の推移

第一段階

空を飛び回りながら艦首正面から極太の光線を、側面の突起から電撃を放って攻撃してくる。弱点は光線の発射口なのだがある程度ダメージを与えると転送装置が起動し、タイプ3ドローンを召喚してくる。

本部『敵の母船は2つあったというわけか。』

プロフェッサー『そうじゃないんだ。 リングだけだった。 ある時までは。』

プロフェッサー『リングを送り込んだやつらは、失敗を悟ったろう。だから、その10年か100年後のプライマーが新たな時間移動船を作り、送り込んで来た。』

本部『リングより、さらに未来から……。』

プロフェッサー『リングより高度なテクノロジーで作られているはず。 恐ろしい敵だ。』

本部『待ってくれ。 こいつを破壊しても、さらに未来から敵が送られてくる。 そういうことか?』

プロフェッサー『そう。 さらに10年後か100年後のプライマーが兵器を作り、送り込んで来る。やつらは勝つまでやめない。』

本部『なんということだ。』

プロフェッサー『我々は特定の時代のプライマーと戦争をしているわけじゃない。時間軸に存在する、全プライマーと戦っているんだ。』

本部『あらゆる時間のプライマーが相手……。』

そう、新たに出現した時間移動船の存在は、たとえそれを破壊したとしても更に未来のプライマーがより強力な兵器を送り込み続けてくるということの証左であった。

リングの破壊によりこれまでの戦果を改変できなくなっていても、勝つまでやめないプライマーとの戦いは永遠に続く。あらゆる面で人類が先に根負けするのは目に見えていた。人類は絶対に勝てないという事実に指令本部は愕然とする。

それでも艦首砲台に攻撃を続けると艦首は爆散し召喚されたドローンも消滅。一時の勝利に誰もが安堵したが……

第二段階

『敵船に変化があります!』

本部『なんだ? 何がおこった?』

少佐『そんな……。』

破壊された艦首の有った部分が開く…

少佐『あれはいったい?』

本部『まるでエイリアンだ……。』

そこから姿を見せたのは額に巨大な目を持ったコスモノーツのような巨大な頭部。その姿は前作の最終局面で姿を見せたプライマーの統率者と思われる存在銀の人に酷似していた。

ここからは頭部全体に攻撃が通用するようになるも、前作では最終形態で見せていた隕石落としをこの段階から使用し建物諸共、ストームチームの殲滅を図る。この他にも側面に新たな砲台が出現。また一定のダメージを受ける度にコロニスト、邪神クルールの順でエイリアンを召喚してくる他、クルール召喚時に転送装置が起動しタイプ3ドローンに加え高機動型アンドロイドを呼び出してくる。

プライマーにとって代えがたい存在と判断した戦略情報部は『火星に送り込んでおいた、有毒な化学物質を搭載したロケットを爆破する』という、プロフェッサー発案の最終作戦を発動する。

今度は人類の手で未来を改変し、環境が変化した火星には生命が誕生しない、したとしても全く異なる歴史を辿ることで、プライマーそのものを存在ごと歴史から抹消する非情極まりない作戦だった。プロフェッサーは戦いを終わらせるため、何よりループの中で繰り返し殺されてきた妻を始めとした何百、何千億もの人々の仇だと言い切り、ロケットは起爆された。

……しかしおかしい。ロケットは爆発し火星に汚染物質が拡散したにもかかわらず時間移動船や呼び出された敵は消滅しない。疑問に思いつつも攻撃を続けると……

第三段階

少佐『これは!?』

少佐の部下『異常反応です!』

本部『何がおこったんだ?』

プロフェッサー『消えるどころか、この力は……。』

巨人が咆哮するとともに首周りに巨大な光輪が出現。更に歴史がプライマーに改変された時のように空が赤く染まるという怪現象が起こる。

プロフェッサーは思考し、推測した。

プロフェッサー『そうか……。 やつはプライマーという存在そのものになったんだ。』

本部『何?』

プロフェッサー『タイムパラドックスだ。』

プロフェッサー『火星を攻撃したことで時間軸に決定的な矛盾が発生した。』

火星にプライマーが誕生しなければ戦争は起きず人類は火星を攻撃しない」、「すると火星にプライマーが生まれ人類に戦争を仕掛ける(以下無限ループ)」という決定的なタイムパラドックスが発生してしまったのである。

その矛盾を正すため、時間そのものが人類かプライマーの代表を決め、負けた方の存在を消し、その状態でループが切れ歴史が確定するという事態に陥る。

この形態では攻撃方法に第一段階と同じ光線を光輪から8つ同時に発射する攻撃が追加。更にコスモノーツやクラーケンに加えキュクロプスも召喚・転送される。

赤く染まる空の下、切り離された時間の中で、「銀の人」と一体化した時間移動船はプライマーの代表者、プライマーという存在そのものとなり配下のエイリアンやアンドロイド達と共に激しく攻めたてる。

しかし人類側にも、タイムスリップという根本的なパラドックスが起きた時点で選ばれた、そして運命的な戦いのループを生き抜いてきた地球人の代表者が居た

互いの存在を賭けた死闘の果てに最後の決戦は人類の代表者に軍配が上がり、敗れたプライマーという概念はあらゆる所から光を吹き出し、断末魔の雄叫びを上げた末に閃光と共に船体が爆散、頭部は土塊と化し地に墜ちた。

これを以て歴史は確定されプライマーは時間の流れから完全に消滅。“プライマー”が召喚した戦力たちも「存在しえない」事にされ、塵一つ残さずに消え去った。

余談

ラスボスでありながら、組織名と同じだが、これは戦歴画面で確認出来る公式名称である。プライマーという存在の代表者に相応しく、そしてその倒した回数がプライマーの存在を根絶した回数でもあることを示す粋な演出である。