案内人(パラノマサイト)
あんないにん
「……これはこれは。ようこそ お越しくださいました。」
概要
スクウェア・エニックスのホラーミステリーADV「パラノマサイトFILE23本所七不思議」に登場する、名前通りプレイヤーを導く案内役を務める謎の人物。
今日ではあまり見かけないような、少し古い箱型のカラーテレビだけがポツンと置かれた空間に佇んでおり、プレイヤーがパラノマサイトを訪れるのを待っている。主な役割はゲームの仕様説明・ヒント役。
ゲーム内の人物リストには「パラノマサイトを導く案内人。それ以外のことは不明。」と短い二つの文章だけが記されており、「性別:?」「職業:???」と、基本情報すら記されていない。
紫色の和服の上に黒いコートを重ね、中山帽を被った和洋折衷の服装をしている。そして一番の特徴は、顎の部分が切り取られた能の翁面で隠された顔。口元と白い長髪以外にはほとんど露出がない。
このように、その正体は完全に謎に包まれており、より一層このゲームの雰囲気を不可思議に奥深くしている。
また、先に「主な役割はゲームの仕様説明」と書いたとおり、案内人は第四の壁破りを頻繁に行ってくる。初登場時から「メニューボタン」だの「セーブ」だのに触れ、挙句の果てにはプレイヤーの本名(※)をすっぱ抜いてくる。以降もたびたびストーリーに外部から割り込んでは、別のルートに進むためのヒントをくれたり、意味深な質問を投げかけてきたりする。
その目的(真エンドのネタバレ注意!)
結論から言えば、その正体は最後まで完全にはわからない。
ただ、その目的に関しては、封印から目覚めた「晴曼の意識」であるプレイヤーに己の使命を思い出させ、本所七不思議の呪いの解除へと導くことであると明かされている。
一部のプレイヤーの間では、呪いの解除を目的に動く謎の多い人物として、心霊対策室室長を務める霊能力者・名河越懺が案内人の正体ではないかと考察されている。