表記に関する注意
「リブリー」というタグもあるが、公式の表記に合わせるのであれば「リヴリー」が正しい。
概要
人間の掌に収まる程度のサイズの不思議な生物。
所謂中世ヨーロッパ時代に錬金術師たちによって生み出された人工生命体。
奇妙な風体故後の世に妖精や妖怪の類として語り継がれた種もいるらしい。
既に絶滅しその製造方法も廃れていたが、日本在住の独学生物学者ミュラーの手で現代に再び蘇った。
種の起源と復活
中世ヨーロッパ。
時の王族の命を受けて「賢者の石」の製造に邁進していたとある国の錬金術師たち。
彼らは研究を重ねる中で、偶然不思議な小さい生物を生み出した。
フラスコの中に納まるほどに小さく、宝石の糞をする生物。
宝石の糞、という部分に喰いついた権力者たちによって、この生物は愛玩用に大量に生み出されることになった。
しかしやがて、宝石欲しさに必要以上の餌を無理矢理食わせる虐待を行う者の出現、希少価値の高い宝石を生み出す個体の奪い合いなどにより徐々に数を減らし、更には戦争による巻き添え及び技術消失が原因で復活することなく、世に広く知られぬままに姿を消すこととなったという。
そして現代。
先祖の残した日誌と宝石(doodoo)からリヴリーの存在を知ったミュラー氏は現代にこの生物たちを復活させることを目論み、最終的にはdoodooの中にあった遺伝子からリヴリーを復元することに成功したのだった。
生態
概ね5cm~10cm程度のサイズの小型生物。主食は虫。
知能は人で言う所の3~5歳児並みとそれなりに高い。
飼い主と心を通わせる「通心」能力を持っており、このため飼い主はリヴリーと簡単に意思疎通できる。
最たる特徴として、糞が宝石(doodoo)という点が挙げられる。
食べたものによってサイズや体色などが変動するという性質を持つ。例として、テントウムシを食べ続けた場合体が段々赤く変色する。
他、食事や散歩などを繰り返すことで徐々に成長していき、技と呼ばれる特殊な力を行使できるようになる。
好意的な感情をアピールするハートマークを他者に飛ばせる「ハート」、陽光を生み出して植物の生育を早める「ちいさな太陽」、外敵への攻撃に使える「投石」「雷」などが代表例。
また、「痩せた土地の上を歩くだけでその土地を活性化させる」という力を持っており、前述の技と合わせ「土壌の改善」「植物の成長促進」「外敵の排除」を担う代わりに「育成した植物に寄ってくる虫を捕食する」という形で植物と共生している。
なお、寿命がどれだけあるのかははっきりとはわかっていないが、少なくとも「外敵から受けた外傷による死亡」「食料が確保できないことによる餓死」以外の死亡例は確認されていない。
きちんと定期的に餌をやっていれば長期間に渡って生き続け、体が小さいため場所をとらず、意思疎通が可能な上に宝石の糞までしてくれると、ペットとしては理想的に過ぎるといっていい。
ただし、適度に散歩などをしてストレス解消に付き合ってやらないと家出をしてしまう上、エサをきちんと与えないと上記の通り餓死してしまうので適度に構ってやる必要はある。
代表的なリヴリー種
エサによる変色前のベースカラーを基本色と表記する。
ピグミー
おむつを履いた赤子のような姿をした最も代表的なリヴリー種。
基本カラーはオレンジ。
世界観的には現代に最初に再誕したリヴリー種。
温暖な気候を好み、活発に動くのが特徴。
マウンテン、プリミティブ、クローン、ネオなどの亜種が存在する。
後述のクンパとは生物学的には同属。
トビネ
名前の通り飛び跳ねるように移動するリスのような姿のリヴリー。
基本カラーはブラウン。
明るい性質だが神経質な面も持つとされる。寒暖に強い丈夫な種族。
まんまカエルのような姿をしたリヴリー。
基本カラーはブルー。
ツルツルした質感の迷彩模様風の皮膚を持ち、餌を見つけるとカエルよろしく素早く飛びついて捕食する。
より小型なオサナヒグラシという同属が存在する。
ゲッコウヤグラ
頭部にプロペラの様に回転する円盤状のパーツを備え、四本の触腕を持ったイカのような風体のリヴリー。
基本カラーは水色。
ホワワァァーンという透明感のある鳴き声が特徴。
浮遊能力を持っており、基本的に常時浮いたまま移動する。
見た目に違わず泳ぎも得意な他、マイナスイオンの豊富な環境を好むとされる。
ワタメ
ふわふわした綿毛を生やした、猫版トイプードルとでもいうべき姿のリヴリー。
基本カラーは白。
気分を落ち着かせたい時や体温調節を行う際にこの毛を伸び縮みさせるという。
オーガ
細っこい手足に大きな胴体というアンバランスな姿のリヴリー。
基本カラーは紫。ちなみに全てのリヴリーには学名が設定されているが、このリヴリーには「紫のモンスター」というまんま過ぎるものが付けられている。
リヴリーの中でも特に大型の種であり、比例するように知能は高く力も強いという。
気分が良い時などに首を前後にカタカタと揺らす姿が見られる。
ブラックドッグ
名前の通りに黒い犬のような容姿をしたリヴリー。
基本カラーもいうまでも無く黒。
頭部の後ろの毛はフードのような見た目のふさわしく防水性があるという。
気性が荒く、悪魔のそれのように先の尖った尻尾で他者を威嚇する習性がある。
ジュラファント
象そのままな姿をした穏やかな気性の大型リヴリー。
基本カラーは水色。
身体構造も象そのまま……と思いきや、鼻先に見える部分が頭で、牙に見える部位は実は手の2手4足という中々衝撃的な実態を持つ。
クンパ
どう見てもパンダな見た目のリヴリー。
基本カラーは黒。
前述した通りピグミーの同属。気性は荒めだが飼い主には忠実らしい。
なお、耳にも見える部位は毛が固まって形成された角である。
パキケ
羊のような丸まった角を持つリヴリー。
基本カラーはオレンジ。
パッと見洋服のようにも見える体毛を生やしており、二足歩行で移動する。
可愛い・綺麗と判断したものを好む性質を持ち、気性も穏やか。
ハナアルキ
※画像左の個体
象のような鼻を二本生やした姿が特徴的なリヴリー。
基本カラーは黄緑。
鼻の筋肉が異常進化した種であり、名前の通り基本的には鼻で歩き、挙句ジャンプすることすら可能。
反面、枝のように細くて貧弱そうな手足は見た目通り力が弱い様子。
ハナマキ
常に眠そうな瞳とこれまた象のそれに見える鼻が特徴的なリヴリー。
基本カラーは水色。
また鼻か!……と言えばそれもそのはずで、ハナアルキとは同属である。
鼻を伸ばして狭い隙間の匂いを嗅ぐことを好んでいるという。
なお、見るからに大きい耳を持つが聴力が強い訳ではないらしい。
羽毛恐竜とダチョウを掛け合わせたような見た目をしているリヴリー。
基本カラーは紺色。
『Livly Island』においては「G.L.L」という課金サービスコースに加入しなければ本種の飼育が解禁されなかったため、派生作品に出演した際は「ロイヤルな雰囲気が漂う」というメタい紹介文を掲載された。
見た目通り鳥っぽくても飛行することはできないが、視力と跳躍力に優れた種。
スナイロユンク
ふさふさの毛が生えたカンガルーのような容姿をしたリヴリー。
基本カラーはアイボリー。
ムシチョウ同様に『Livly Island』においては「G.L.L」加入が飼育条件だった。
好奇心旺盛で快活、行動的という非常に元気な性質の種。
散歩を大変好んでおり、特に十分に跳ね回れる広い場所が良い様子。
これらの種族以外にも、50種を超えるリヴリーが存在する。