バーベンハイマー
ばーべんはいまー
概要
バーベンハイマー(Barbenheimer)とは、mattel社のバービー人形題材にした実写映画『バービー』と、原爆開発を主導したロバート・オッペンハイマーの伝記映画『オッペンハイマー』の米国公開日が、奇しくも2023年7月21日と一致したことに由来するネットミームである。
作風が正反対の作品が同時公開されたことが話題となり、互いを牽引し合って興行収入を伸ばし、新型コロナウイルス以降苦境が続いていた映画業界復活の兆しになると期待されていた。
https://mainichi.jp/articles/20230724/k00/00m/030/087000c
https://www.cnn.co.jp/business/35206979.html
ハッシュタグ「#Barbenheimer」は世界的なネットミームと化し、両作品の視聴者やファンアートだけでなく、両作のポスター画像を切り貼りしたコラ画像的なものから、バーベンハイマーを題材にしたシャツの販売など、その話題性は留まる所を知らなかった。
しかし、映画『バービー』公式アカウントがバーベンハイマーの画像に好意的なリプライをつけたことが日本人に認知され始めると、事態は一変した。
- 『忘れられない夏になりそう』(映画『バービー』公式アカウント)
この一回だけでなく、映画『バービー』公式はバーベンハイマーに関連した複数のツイートに積極的に絡んでリプライをつけている。
日本人の反応
唯一の戦争被爆国である日本は、他の国とは原子爆弾に対する認識が大きく異なる。
日本に原爆を投下した張本人であるアメリカが原爆をネタにして、映画公式アカウントがそれを認知していながら咎めなかったことは多くの日本人を憤慨させた。
公式アカウントは日本人からの非難で溢れかえり、ハッシュタグ「#Barbenheimer」には被爆者や犠牲者の写真、アニメ版「はだしのゲン」の凄惨な被爆シーンが繰り返し貼られ、さらにはカウンターとして9.11を題材にネタ画像が作られるなど、近年まれに見る大炎上となった。
「#Nobarbenheimer」のタグで抗議が広がっているが、米公式はシカトを決め込んでいる。
ワーナーブラザーズジャパンは米公式の反応から10日後に声明を発表、映画とミームとは無関係であると主張しているが、米公式の振る舞いが上述のとおりでは、納得するものは少ないだろう。