劇中での活躍
素体である人類にウラヌスの”標準装備”である生体強化服、強殖装甲ユニットを装着させその性能を試したのである。ユニットは生体に融合しその諸能力を高め、殊にその生物としてのサバイバビリティを極限まで高める、これまで降臨者の造った装備の中でもかなり優れたものの一つであった。しかし人類と融合した強殖装甲ユニットの性能強化率は降臨者の予測を遥かに超えるものだった。殖装者は降臨者がこの実験のため強化措置を施した恐竜を容易く撃破した。そのあまりの強さを目の当たりにしプランの変更を企図した降臨者であったがその時、彼らの住まう生体宇宙船が突如殖装体による攻撃を受けた。降臨者によって作り出された人類はその造物主に絶対の服従を誓うよう条件付けされていた筈であったが(*4)、殖装体は強殖装甲ユニットと融合したことでマインド・コントロールを解かれ、その造物主を攻撃したのである。降臨者により殖装体への攻撃を命じられたアルカンフェルは配下のゾアノイドを操り殖装体を攻撃した。しかし殖装体の戦闘能力はゾアノイドを圧倒した。
業を煮やしたアルカンフェルは自身の力で敵を排除せんと立ち上がったが、何故か降臨者はそれを制止した。彼らはアルカンフェルにユニット・リムーバーを与え、それを使用して素体人類から強殖装甲ユニットを切り離すよう命じた(*5)。殖装体は胸部粒子砲でアルカンフェルを威圧したが、それに耐えたアルカンフェルはリムーバーを始動させ、ユニットを初期化させ人類と切り離させた。ユニットと強制分離さえた人間はアルカンフェルによって焼き殺された。
…後に降臨者は人類がユニットを装着した状態、及びユニットを装着することで自身の敵となる人類そのものを指してこれを規格外品、”ガイバー”と呼称した。
能力
降臨者直々に調整されたという意味で現在存在する全てのゾアノイド・ハイパーゾアノイドをも遥かに凌ぐ能力を持つと推定されるゾアノイドの大軍団を瞬殺してのける等、その総合戦闘能力は現存するガイバーと比較してもずば抜けたものであると推定される。素体の身体能力も現生人類のそれよりも優れており、それをユニットが超強化した結果であろうか。また正確な数値は発表されていないものの、身長・体重等の体格も(他のゾアノイドとの比較から推察するに)現存するガイバーよりも一回り以上大きいものと思われる。明確な自我をもたない(であろう)素体を支援するためコントロール・メタルがフルに稼動したこともその強さの理由の一つであろう。プレッシャー・カノンを除く現在確認される全てのガイバー固有の武器を駆使し恐るべき的確さで全てのゾアノイドを葬り去った。