作中での動向
素体である未調整の地球人類にウラヌスの”標準装備”である強殖装甲ユニットを装着させその性能を試した物。あくまで「降臨者」からの認識・呼称は「殖装体」でしかない。
ユニットは生体に融合しその諸能力を高め、殊にその生物としてのサバイバビリティを極限まで高める、これまで降臨者の造った装備の中でもかなり優れたものの一つであった。しかし人類と融合した強殖装甲ユニットの性能強化率は降臨者の予測を遥かに超えるものを見せた。殖装体は降臨者がこの実験のため調整と同系統の強化措置を施した恐竜を容易く撃破した。そのあまりの強さを目の当たりにしプランの変更を企図した降臨者は次の実験に備え待機を命じたが、その直後彼らの拠点でもある生体宇宙船の一つが突如殖装体のメガスマッシャーによる攻撃を受け大破。降臨者によって作り出された人類はその造物主に絶対の服従を誓うよう条件付けされていた筈であったが、殖装体は強殖装甲ユニットと融合したことでマインド・コントロールを解かれ、その造物主を攻撃しだした(恐らく先に有った恐竜との戦闘実験を「自身への敵対攻撃行為」と判断した為と推察できる)。降臨者により殖装体の鎮圧を命じられたアルカンフェルは配下のゾアノイドを操り殖装体を攻撃した。しかし殖装体の戦闘能力はゾアノイドを圧倒し、ほぼ全滅させてしまった。
業を煮やしたアルカンフェルは自身の力で敵を排除せんと立ち上がったが、降臨者はリスク面を考えそれを制止し、アルカンフェルにユニット・リムーバーを与え、それを使用して素体人類から強殖装甲ユニットを初期化し切り離すよう命じアルカンフェルに確実性を説いて実行させる。殖装体は再度メガスマッシャーでアルカンフェルを攻撃したが、それをバリアで耐えてリムーバーの有効射程距離まで近づいたアルカンフェルはリムーバーを作動させ、ユニットを初期化し素体と切り離しに成功。ユニットと強制分離された素体はアルカンフェルによって焼き殺された。
…後に降臨者は人類がユニットを装着した状態、及びユニットを装着することで自身の敵となる人類そのものを指してこれを規格外品、”ガイバー”と呼称した。
能力
「降臨者直々に調整された」という意味で、現在存在する全てのゾアノイド・ハイパーゾアノイドをも遥かに凌ぐ能力を持つと推測されるゾアノイドの大軍団を瞬殺してのける等、その総合戦闘能力は現存するガイバーと比較してもずば抜けたものであると推定される。素体の身体能力も現生人類のそれよりも優れており、それをユニットが超強化した結果であろうか。また正確な数値は発表されていないものの、身長・体重等の体格も(他のゾアノイドとの比較から推察するに)現存するガイバーよりも一回り以上大きいものと思われる。明確な自我をもたない(であろう)素体を支援するためコントロールメタルがフルに稼動したこともその強さの理由の一つであろう。プレッシャー・カノンを除く現在確認される全てのガイバー固有の武器を駆使し恐るべき的確さで全てのゾアノイドを葬り去った。