「君と同じ、”ガイバー”だ。」
ガイバーⅡ
クロノス本部から日本支部に派遣された監査官:オズワルド・A・リスカーが殖装した形態である。
リスカー本人にはガイバーになる意志はなかったのだが、クロノスを裏切った失敗ゾアノイドの手によってガイバーの初期状態であるユニットが破損してしまい、半ば暴走状態になったユニットが確認に当たったリスカーに取り付く形でガイバーⅡは誕生した。
ガイバーⅠこと深町晶に手を焼く日本支部の手際の悪さにしびれを切らしたリスカーは日本支部長・巻島玄蔵の制止を聞かずに「ガイバーでガイバーを制する」べくガイバーⅡで対決。
まだ当時はどちらのガイバーも全ての機能が使用できていなかった事も有って身体能力と戦闘経験に優るリスカーは大人かつ正規の戦闘訓練を受けた肉体性能差による格闘戦でガイバーⅠを追い詰めるが、ガイバーの制御を司るコントロールメタルの破損による制御不全が原因で隙が生じてしまい(媒体によってはガイバーⅠのソニックバスターの初発動によりコントロールメタルの損傷がより酷くなった為とする場合も有る)、ガイバーⅠのコントロールメタルへの直接殴打によってコントロールメタルを完全に破壊されてしまった。
ガイバーとは生命体を無節操に取り込んで自己増殖・自己進化を続ける”強殖生物”をコントロールメタルによって制御することで完成する形態である。そのコントロールメタルを破壊されてしまったことで強殖生物は暴走し、結果リスカーは強殖生物に喰われてしまい、敗北した。
最後はそのおぞましい姿に恐怖した深町晶によってメガスマッシャーで消し飛ばされてしまった。
リスカーの死後、事前にガイバーⅡから採取した強殖細胞をベースとした対ガイバー分解酵素を持つゾアノイド・エンザイムが開発され、失脚した巻島玄蔵がエンザイムへと調整される事となった。
敵側のガイバーというおいしいポジションなのに、結果的に1話で消えてしまった不遇なキャラクターである。
ガイバーⅡF(フィーメイル)
クロノスの女性監査官:ヴァルキュリア・フォーシュバリ・リスカーが殖装した姿である。
元は1986年に制作された劇場版アニメにて登場したキャラクターで、劇場版では彼女がガイバーⅡであった。実に二十年越しで原作に逆輸入された訳である。漫画では彼女はリスカーの義妹という設定である。
ガイバーⅡから採取された強殖細胞と、クロノス科学陣が作り上げた人造コントロールメタルを組み合わせて誕生したガイバーである。戦闘能力はオリジナルと遜色ないものの、クロノス科学陣をもってしてもガイバーの超科学は解析しきれなかったため様々な問題を抱えており、非常に不安定な存在となってしまっている。
奇しくも元祖ガイバーⅡと同じくコントロールメタルが弱点であり、ここを攻撃されるとたちまち機能不全を起こしてしまう。