モトクロス
もとくろす
オートバイ競技の一種。
概要
モーターサイクルによるクロスカントリー競技で、つまり未舗装の周回コースにてスピードを争う二輪レースである。
そのコースは、丘陵などの不整地に設けられ、起伏に富んだ自然の地形を生かした勾配や土の露出したオフロードコース、そしてジャンプ台などの人工的セクションで競われる。
歴史
今から50年以上前にヨーロッパで発祥した、野山を駆け巡るモーターサイクルのレースは、やがて世界各地へと普及し、現在では市民参加の草レースから公式レースまで様々行われている。
日本では、日本モーターサイクルスポーツ協会(MFJ)が主催する全日本モトクロス選手権をはじめ、各地方選手権や販売店やクラブが主催する草レースなどが開催されている。
サーキットのロードレースに比べるとややマニアックに思われがちであるが、新庄剛志(野球選手・監督)や中本賢(俳優)、久野静香(女子アナ)、キミ・ライコネン(F1レーサー)など著名人で愛好する者も多い。
また日本のモータースポーツ黎明期のレジェンド達は、モトクロス出身あるいはモトクロスを好んでいた者も多く(黒澤元治、長谷見昌弘、都平健二、土屋春雄、生沢徹、菅原義正など)、「城北ライダース」はその象徴的な存在である。
世界選手権では唯一、オフロードが強かった時代のスズキの渡辺明が、1978年代に125ccクラス王者となったのが日本人唯一のタイトルとなっている。