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ナイラ証言の編集履歴

2023-09-21 23:41:36 バージョン

ナイラ証言

ないらしょうげん

イラン戦争に関連する出来事。

概要

イラクのクウェート侵攻に対抗して発生した、反イラクキャンペーンの一つ。


ニューヨークの広告企業ヒル・アンド・ノウルトンが、クウェート大使館傘下の広報組織から資金提供を受けて展開したキャンペーンの一環である。

実際の証言は1990年10月10日、トム・ラントスが率いる人権委員会に於いて行われた。


ナイラと名乗る少女は「イラク兵は残虐でクウェートの病院に攻めてきて赤ちゃんを皆殺しにした」と証言したが、実は彼女は一度もクウェートに行ったこともない駐米クウェート大使の娘であ、証言の内容はでっち上げであったわけだが、この証言は慎重な検証を待たずして大々的に公開されてしまい、米世論の誘導に一役買ったと見られている。


影響

軍事作戦に対する具体的な影響はほとんど存在しない


砂漠の盾作戦が発動したのは2か月前の8月、米軍は既にサウジアラビアに展開しており、10月にはイギリス軍、フランス軍などを加えた多国籍軍が既に集結を済ませている。

攻勢作戦の検討も8月から始まっており、実際に砂漠の嵐作戦が発動したのは証言から僅かに3ヶ月後の1月17日である。証言は軍事的決断に影響を与えるには遅すぎた。


一方で世論への影響力は定かではないが、1990年8月時点では大半が「制裁の成果を待つべき」となっていた世論調査の結果が、その後数ヶ月で大きく変化したのは事実である。

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